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story2 ページ4

こ「審神者様早速中に入りましょう!」

えっ、狐が喋った……?

こ「どうかされましたか?」

『…なんでもない』

こんのすけは特に気にする様子もなく本丸の中に入って行ったので
その後ろ姿をゆっくりと追いかけた。
この世では狐が喋るのは普通の事なのかな。
刀の付喪神が人の形として存在するのならそれも不思議では無いのかもしれないが。






こんのすけに続き門を潜った瞬間に強い殺気を感じた。

昔からよく向けられる事が多かったので気配等には敏感ですぐに気付く事ができた。
誰がいるのだろうかと辺りを見回したその瞬間横から刀が勢いよく飛び出してきた。

慌てることなく冷静に構え、少し腰を落とすと簡単に避ける事ができた。

「ほぉ、ワシの刀を避けるたぁおんしゃあやるなぁ」

打刀で襲ってきた刀剣男子は土佐の方の言葉で話し赤い着物を着ていた。
そんな彼は今も殺気を放ちながら此方を鋭い目つきで睨んできている。

ここに来る前、政府から説明を受けたときに刀剣男士の名前もある程度教えてもらっていた。
彼の見た目から得られる情報に当てはまるのは確か、陸奥守吉行だったか。

政府は何も説明をしていないのか。いや、説明をしていたとしてもそれを簡単に聞ける状態ではないのだろう。

陸「おんしが新しい審神者かのう。早速やけど此処から出ていってくれんか」

『すまないですけど、命令なのでそれは出来ません。それに中には負傷者がいるとか、その傷を治すのには審神者の力が必要なのではないでしょうか?』



刀剣達は人型に成ったとはいえ、元は刀。

傷を塞ぐには資源と審神者の持つ霊力というものが必要らしい。

辛うじて動けてはいるが目の前の彼も大分と怪我を負っているようだった。至る所から血の跡が見えている。


彼は口元に手をやり少しの間考え込むと、何かを決めたようで口を開いた。



「言うとくがおんしゃを信用した訳じゃありゃせんからな」

刀を向け威嚇するようにそう告げると本丸の方へと体を向けた。これは中に入っても良いという事だろうか。

なんだ。思ったよりも話が通じるじゃないか。

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設定タグ:刀剣乱舞 , 男主 , ブラック本丸   
作品ジャンル:アニメ
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カモ太郎(プロフ) - マカロンさん» コメントありがとうございます。応援嬉しいです!出来るだけ更新できるように頑張ります! (2018年7月26日 16時) (レス) id: c7ec78e799 (このIDを非表示/違反報告)
カモ太郎(プロフ) - チェシャさん» かなり遅くなりましたがコメントありがとうございます。不定期更新ですがお楽しみ頂けると嬉しいです! (2018年7月26日 16時) (レス) id: c7ec78e799 (このIDを非表示/違反報告)
マカロン - とっても面白いです!!これからも頑張って下さい!応援してまーす!! (2018年7月18日 18時) (レス) id: e08e47c2f9 (このIDを非表示/違反報告)
チェシャ - これからのてんかいが気になります!更新p(´∇`)q ファイトォデス♪ (2018年7月10日 0時) (レス) id: bce2687db4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:カモ x他1人 | 作成日時:2015年7月25日 0時

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