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.゜*。:゜
「はあ?誕生日を忘れられてる?」
『…うん、多分ね』
有り得ねえ、とため息を着くのは
幼なじみの渡辺翔太。
今年久しぶりに同じクラスになって
席替えをした今、席が前後になった。
翔太はいつも私の悩み相談に乗ってくれていて。
蓮くんのことだけじゃなくて
友達関係で悩んでいた時とかも
私の異変に気付いてすぐに話を引き出してくれた。
「え、まじで普通に有り得なくない?俺友達の誕生日さえ忘れたことないんですけど」
こうやって私以上に怒ってくれる翔太に
私は幾度となく助けられた。
でもその度に
“Aはもっと思ったこと口に出せよ”
って、私も怒られるんだけど。
『…私の誕生日なんて、蓮くんからしたらどうってことない普通の日なんだよ、きっと』
忘れてる、ならまだいいのかもしれない。
知ってる上で“どうでもいい”って判断されたんだとしたら
いよいよ私、もう蓮くんにとって必要のない存在なんだって。
認めなきゃいけなくなるのは、すごく辛い。
蓮くんに冷たくされても
いつだってなるべくボジティブに考えてきたけど。
貼れば貼るほど、重ねれば重ねるほど
絆創膏は脆くなっていく。
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hinata(プロフ) - 麻由美さん» コメントありがとうございます。遅くなってしまいましたが再開させていただきます。 (2022年10月20日 20時) (レス) id: 66b4007fa6 (このIDを非表示/違反報告)
hinata(プロフ) - sakiさん» コメントありがとうございます。遅くなってしまいましたが再開させていただきます。 (2022年10月20日 19時) (レス) id: 66b4007fa6 (このIDを非表示/違反報告)
麻由美(プロフ) - 続き楽しみにしてます^_^ (2022年10月12日 7時) (レス) @page5 id: f685cf0158 (このIDを非表示/違反報告)
saki(プロフ) - はじめまして!まだ数話ですが🖤くんとの距離感にとても切ない気持ちになり、その文章にとても引き込まれました!今後が楽しみです!更新頑張って下さい! (2022年10月7日 21時) (レス) @page5 id: afb888858a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:karin | 作成日時:2022年10月5日 15時