夢の本音 (ページ4)

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夏休みが過ぎても、私はインターン先にいた。

10月半ばには、社員の方達とも仲良くなっていて、私にとって楽しい場所になった。
だいたい、大学が終わるとインターンに行く。

『お疲れ様でーす。』

yn「おう、お疲れ。面談、30分遅れそうなんだけど平気？」

『あ、全然大丈夫です。その間に資料作ってるので、時間空いたら声かけてもらえると助かります。』

yn「ん、りょーかい。」

ユンギさんとの面談とは、就活についてだ。
この会社は基本的に中途採用なので、インターン生は採用しない。
その代わり、何人かの社員さんが就活を全面的にバッアップするのが基本らしい。
月に何度か面談をして、進捗状況や就職先の紹介など、色々一緒に進めてくれている。

そして、私から見るユンギさんの印象も変わっていた。
あの人は凄く生きるのが上手い。
仕事ができるのは勿論、人との距離感や対話術、全てが詐欺師のように上手い。
そういうところを私はとても尊敬していた。

hs「就活進んでる〜？」

自分のデスクに座ると、後ろからホソクさんに話しかけられる。

ホソクさんは、ユンギさんと同じく、私達の就活アドバイザーもしている社員さんだ。
担当は違うけど、席が近いせいかユンギさんより、ホソクさんとの方が仲が良い。

『色々企業は見てるんですけど、やりたいことが見つからなくて…』

hs「まぁ、数見ると余計だよねぇ。
あ、でも、ユンギヒョンがAちゃんは優秀だって言ってたし、大丈夫だよ〜。」

『…へぇ。ユンギさん、私に対してそんな感じ全く出さないですけどね。』

hs「あ〜、あの人ちょっとツンデレ入ってるからね、ふふっ。」

『…ホソクさんってマスコットみたいですよね。』

hs「なにそれ〜！笑」

内緒話のように話すホソクさんは30代には見えない。
学生といると若くなるのかな。
ボケっとホソクさんを見てると、後ろから肩を叩かれた。

yn「Aさん、面談いける？」

あ、喋ってて資料つくれなかった。

今日も家につくころには22時を回ってそうな予感を振り払い、席を立った。

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