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《後藤side》
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お酒も少しまわってきたところで
切り出してみた。
後「ね、ばしくん、今日もしかして」
「Aちゃんに会ったんじゃないの?」
都「え?!」
なにも知らないつづちゃんは
理解するのに少し時間がかかっていた。
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「会った と言うよりは 見かけた に近いかな。」
都「喋らなかったってこと?」
「うん。」
後「なんで?」
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そう質問するとばしくんは、黙り込んだ
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「ゆずるさんのメイクさんになってて…」
それ以上何も言わなかった。
まあ、ばしくんのことだから
お酒を飲んだのは
今日で諦める、忘れる。という意味なんだろう。
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後「ばしくん、つぶれちゃったね」
都「だな」
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スヤスヤと寝てるばしくんの
目には涙のあとが少しだけあった。
お会計を済ませて、つづちゃんと2人で
つぶれたばしくんを担ぐ。
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都「ゔっ、、」
後「おもい。」
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とぼとぼと歩いていると
「何も言わずに大阪行くとか何なんだよ!」
後「ぅわっ、何急に。」
「大声ださないでよ、近所迷惑だから」
「久々に会えたと思ったら他の芸人さんと」
「仲良くしてさ…」
都「おい、ばし、、」
「…っ忘れらんねぇよ」
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ばしくんがそう泣きながら呟いた時
『…ごたくん?』
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作者名:ぴの | 作成日時:2020年6月25日 0時