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#54 ページ4

金曜日





.








都「大阪〜!!」



後「うるさいよ、つづちゃん」




.




そんな言い合いをしながら

タクシーに乗り、ホテルまで向かう。



ホテルに着くと1度荷物を置きに

部屋に行った。





.





拓実達と出かけるのは18:00から。


それまで時間があるので少しホテルを出て、

1人でぶらっと歩いていた。









.







『あ、ゆずるさんちょっと止まってください』





その声を聞いた瞬間、俺は勢いよく振り返った。






.








その声の主は

間違いなく、君で。

隣にいたのは、アインシュタインのゆずるさん




.






君の名前を呼ぼうとした時

俺の携帯が鳴った。

拓実からだ。



.



電話に出て、目線を戻すと



そこにはゆずるさんに

頭を撫でられて照れているような君がいた。






後「…ばしくん?おーい、もしもーし」








.





この時、俺の中で全てが終わった。



2年前、俺に向けられていたあの笑顔も

あの照れた顔も

あの幸せそうな顔も



全部。全部、他の人に向けられていた。








.






俺は、何も言わずその場を去った。

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設定タグ:四千頭身 , 石橋遼大 , 幼馴染   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:ぴの | 作成日時:2020年6月25日 0時

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