◎隣にいてさえくれれば（2） ページ47
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kzh side
『……あ。そういえばさっき、顔見せてって言ってたっけ』
「……ああ、うん(今かよ)」
『いーよ好きなだけ見て。目瞑ろうか？』
「いらねえ配慮ドーモ……」
……いや、いらない配慮、でもなかったかもしれない。姫龍さんのあの綺麗な瞳で見つめられていたら、俺は平常心ではいられないから。姫龍さんの顔色を見ることに、集中できなくなってしまう。
それにしても。
「(睫毛なが……寝不足なのに何でこんな肌綺麗なんだよこの人)」
ていうか、ちょっと待ってくれ。やば。え？……顔、良すぎるだろ。いや知ってたけど。最近見れてなかったせいか余計……改めてやばいなこの人の顔面。すげえよまじで。顔の良さで国統一できそう。
なんて、思いながらも、目の下にできた陰を少し、指でなぞるように。
やっぱり、顔色あんま良くねえな。もともと色白だから、余計青白さが目立つ。薄らだけど、隈ができてる。よく寝れてない、ってほんとだったんだな。でも、なんで。
俺が知る限りだけど、家で一緒に寝ていた時は、俺が眠るよりも先に、眠りについていたように思う。俺が緊張して全然寝つけないでいても、お構いなしに眠るから。1ミリも俺のこと意識してねえじゃねえかくそ、って、悔しかったから。覚えている。
だから。姫龍さんが不眠症に悩まされていたなんて、知らなかった。もともと自分のことを自分から話す人じゃないけれど。少なくとも、俺の前では、なんなら、よく眠る人だな、くらいに思っていたのに。
「……姫龍さん、不眠症だったんすか、」
『え？……ああ、松永さんに聞いたの？』
「……全然知らなかったっす、俺。……俺の家に来て寝てたときは、すげえ眠れてるように見えたんすけど……」
って、俺が思っていただけなのだろうか。実は夜中に何回か起きてた、とか？
『あー……ちょ、っと、恥ずかしいんだけど。俺ね、葛葉くんが隣にいないとうまく眠れないみたいで』
「……は、」
『逆に、葛葉くんが隣にいてくれさえいれば、よく眠れる。……実際、葛葉くん家で昼過ぎまで寝てること多かったでしょ俺』
葛葉くんが俺にとって睡眠薬ってことだよ、なんて言いながら、抱き着いてくるけど。いや、え？なに、それ。
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あんこ(プロフ) - もうこのお話を読むために日々頑張っていると言っても過言では無いくらい大好きです😇💗無理なさらない範囲で頑張ってください！！応援しています-`📢⋆ (3月24日 0時) (
レス) @page45 id: 176a047b16 (このIDを非表示/違反報告)
seeenraaa(プロフ) - 最近の生きる楽しみです😭💖えーるさんのお話大好きです！更新ありがとうございます🙇🏻♀️ (3月22日 0時) (レス) @page43 id: 42880fca27 (このIDを非表示/違反報告)
ゅ ぅ ゅ 。(プロフ) - はぁ~~~~……すき。 (3月9日 23時) (レス) @page18 id: 306f53c7de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えーる | 作成日時：2024年3月5日 23時
