◎隣にいてさえくれれば（1） ページ46
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困惑した。予想だにしなかった言葉が、飛んできて。
いま、この人なんて言った？
聞き間違いじゃなければ、付き合ってください、って言ったのか？俺に？
いや、まさか。そんなはず。だって、ずっと。姫龍さんは、俺なんかのこと意識してるわけないって、どうせ俺ばっかり好きなんだ、って。それは別に、卑下でもなんでもなく。事実なんじゃ。
ああ、分かった。これ夢だわ。いや、夢であってほしくないけど。期待してしまうだけ、心がしんどくなるから。はやく醒めろ、と。頬を強めに抓った、が。
『……何してんの？』
「……いや、夢、かと思って」
『ふ。現実だよ』
で、返事は？って。俺がさっき自分で抓ったばかりの頬を、優しい手つきで、撫でながら。くそ、その表情。言わなくたって、分かってる癖に。悪趣味野郎だ。だけどそんなところも。好きだ。
「……おれ、なんかでよかったら、……はい、」
『っはあ、よかった……これから、大事にします』
「お、れもっす、」
やばい、どうしよう、ふわふわする。現実か？これ。現実、であってるよな。ほんとに。今更、はい夢でした、はいドッキリでした、とか言われても全然無理だぞ俺。笑い飛ばせる自信ねえよ全然。
『ていうかさ、俺なんかで、とか言わないでよ。俺は葛葉くんがいいんだよ。……むしろ葛葉くんじゃなきゃ、だめなんだ』
「……(やばい、泣きそう)」
羽艶姫龍が。俺の好きな人が。俺のことを、好き。
いまいちまだ、ぼんやりとしたその事実を、噛み締めようとするほど、幸せすぎて。どうしたらいいのか、分からない。この持て余した幸せを、どう、受け止めたらいいんだ俺は。
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あんこ(プロフ) - もうこのお話を読むために日々頑張っていると言っても過言では無いくらい大好きです😇💗無理なさらない範囲で頑張ってください！！応援しています-`📢⋆ (3月24日 0時) (
レス) @page45 id: 176a047b16 (このIDを非表示/違反報告)
seeenraaa(プロフ) - 最近の生きる楽しみです😭💖えーるさんのお話大好きです！更新ありがとうございます🙇🏻♀️ (3月22日 0時) (レス) @page43 id: 42880fca27 (このIDを非表示/違反報告)
ゅ ぅ ゅ 。(プロフ) - はぁ~~~~……すき。 (3月9日 23時) (レス) @page18 id: 306f53c7de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えーる | 作成日時：2024年3月5日 23時
