◎会いたかった（3） ページ45
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単純に、びっくりした。夢かと、疑った。目に涙を浮かべながら、顔を真っ赤にして、震える声で、必死に。気持ちを言葉にする君を見て。俺が、ずっと、欲しかった言葉が、聞こえてきて。
涙を拭う君に、一歩、もう一歩。近づいて。手を伸ばしたら、届くくらいの距離になって。そっと、君の濡れた頬に、震える手で触れて。どうしよう、俺。心臓、壊れそうなくらい、うるさい。
『……俺に会いたくて、来てくれたの。ほんとに？』
「っ、2回も言わねえ、っすよ俺、……ッうわ、び、くりした、」
その細い体を引き寄せて、強く抱き締めた。少し、痛いくらいに。そうしないと、どうしても。色んな感情が、押し寄せて。泣いてしまいそうだったから。
『うん、うん。……ちゃんと、聞き取れたから大丈夫』
「……あの、姫龍さん、眠れてないって、ほんとなんですか」
そう言って、心配そうに、顔を覗き込んでくる君を見たら。ああ、好きだなって。気持ちが込み上げてきて。我慢できなかった。
「ちょっと顔見せて………ん、ッ」
つい、その唇に目がいって。その後、ずっと押さえ込んできた気持ちが言葉になって、溢れてきて。
『葛葉くん、好きだよ』
「っ〜〜な、んすか急に、……って、は？え……すき、って、」
『急じゃないよ、ずっと好きだった。ずっと、特別に思ってた』
君に触れる指先が、指先に感じる君の頬が、熱くて。同じ温度で、胸を高ぶらせて。君と、見つめ合えていることが、奇跡なんじゃないかって。心臓はまだ、鬱陶しいくらいにうるさいまま。鼓動は収まるどころか、寧ろ、速さを増すばかりで。
『ね、葛葉くん。俺と付き合って、ください』
ああ、やっと、言えた。
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あんこ(プロフ) - もうこのお話を読むために日々頑張っていると言っても過言では無いくらい大好きです😇💗無理なさらない範囲で頑張ってください！！応援しています-`📢⋆ (3月24日 0時) (
レス) @page45 id: 176a047b16 (このIDを非表示/違反報告)
seeenraaa(プロフ) - 最近の生きる楽しみです😭💖えーるさんのお話大好きです！更新ありがとうございます🙇🏻♀️ (3月22日 0時) (レス) @page43 id: 42880fca27 (このIDを非表示/違反報告)
ゅ ぅ ゅ 。(プロフ) - はぁ~~~~……すき。 (3月9日 23時) (レス) @page18 id: 306f53c7de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えーる | 作成日時：2024年3月5日 23時
