検索窓
今日:35 hit、昨日:233 hit、合計:84,094 hit

◎会いたかった(2) ページ44







いや、そうだよな。君が自発的に、なんて。あるわけないのに。期待するだけ虚しくなるって、学んだんじゃなかったのかよ。




『俺は大丈夫だよ、仕事ある程度片付いたから、暫くはゆっくりしようかな、って思ってたところだし。……もしかして、仕事終わりにわざわざ寄ってくれた?ごめんね、早く帰りたかったでしょ』



「っちが、そうじゃなくて、ッ俺は、」



ああ、ごめん。そんな顔をさせたい訳じゃないのに。君を追い詰めたい訳じゃないのに。いくつにも分かれたうちの、俺の感情のひとつが、何も違わねえだろ、って。気を遣わせて、本当にごめん。ごめん。



『大丈夫大丈夫、俺は平気だから。松永さんにも、俺から伝えとくし。……ごめんな、ほんと。もう面倒ごと押し付けられないように言っとくから、安心してよ』



「〜〜〜ッ、そうじゃねえって!、!」





び、っくりした。


どうして君が、そんなに苦しそうに、寂しそうに、叫ぶんだ。なんで。そんなに切ない目で、見つめてくるんだ。



「っいや、その……たしかに、松永さんと会ったのは本当だけど、俺から、姫龍さん元気ですか、って聞いて。それで、様子見に行ってみればって言われただけで。……すません、言い訳みたいな言い方して……重い、とかって、思われたくなくて、……俺、姫龍さんにだけは、嫌われたくねえから、空回っちゃうん、で、す」



「ッだけど、ほんとは、今日仕事ねえのに、姫龍さんのことどうしても気になって、マネージャーに電話して、事務所まで来ちゃうし。……姫龍さんから、会おうって連絡こない間、ずっと不安になって、収録も、配信も、全く集中できねえし……ッだから、今日ここにきたのは、俺が、俺の意思で、姫龍さんに会いたくて。姫龍さんと話がしたくて、きた、んです、」





◎会いたかった(3)→←◎会いたかった(1)



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (150 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
573人がお気に入り
設定タグ:2j3j , kzh , 男主
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

あんこ(プロフ) - もうこのお話を読むために日々頑張っていると言っても過言では無いくらい大好きです😇💗無理なさらない範囲で頑張ってください!!応援しています-`📢⋆ (3月24日 0時) (レス) @page45 id: 176a047b16 (このIDを非表示/違反報告)
seeenraaa(プロフ) - 最近の生きる楽しみです😭💖えーるさんのお話大好きです!更新ありがとうございます🙇🏻‍♀️ (3月22日 0時) (レス) @page43 id: 42880fca27 (このIDを非表示/違反報告)
ゅ ぅ ゅ 。(プロフ) - はぁ~~~~……すき。 (3月9日 23時) (レス) @page18 id: 306f53c7de (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:えーる | 作成日時:2024年3月5日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。