◎お互いに ページ34
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｢姫龍さん、顔怖いよ｣
『……もとからだよ』
｢えー。嫉妬した、って素直に言えばいいのに｣
セラフが放ったその言葉に、思わず足を止めた。……嫉妬？俺が？いやいやいや、まさか。確かに、俺とは飯行かないのに叶とは行くんだ、と思ったけど。叶が葛葉くんの肩を引き寄せた瞬間、触るな、と思ったけど。
｢認めた方が楽だと思いますよ〜｣
『……だからしてないって』
俺たちは別に、そんなんじゃないから。
確かに葛葉くんは、俺にだけの特別な感情を向けてくれていると思う。でもそれは、彼の中の、音楽の才への憧れとか、過去の俺への憧れが美化されて、煮詰まって、大きくなった。ように"見える"だけで。
実際、葛葉くんは配信中や収録など、視聴者に見える場面ではよく俺への執着を見せているけれど。俺とふたりのときに見せることは、ほとんどない。
寧ろ、俺の方が。
｢でもさっき、葛葉さんも複雑な表情してたじゃん｣
『？……いや別に、そんな感じには見えなかったけど』
｢……ほんっと、変なとこで鈍いんだよなあ、姫龍さんって｣
『いや、ええ……そんなに？』
｢まあでも、正直見てる分にはおもしろいし、いっか。俺はこのまま、黙って見守らせてもらいますね〜｣
『…生意気いいやがってこの……』
｢あいてっ……えーん抓られた〜ぜったい赤くなる〜｣
『はいはい下手くそな泣き真似してないではやく歩く』
｢なんて無慈悲な先輩なんだ……｣
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あんこ(プロフ) - もうこのお話を読むために日々頑張っていると言っても過言では無いくらい大好きです😇💗無理なさらない範囲で頑張ってください！！応援しています-`📢⋆ (3月24日 0時) (
レス) @page45 id: 176a047b16 (このIDを非表示/違反報告)
seeenraaa(プロフ) - 最近の生きる楽しみです😭💖えーるさんのお話大好きです！更新ありがとうございます🙇🏻♀️ (3月22日 0時) (レス) @page43 id: 42880fca27 (このIDを非表示/違反報告)
ゅ ぅ ゅ 。(プロフ) - はぁ~~~~……すき。 (3月9日 23時) (レス) @page18 id: 306f53c7de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えーる | 作成日時：2024年3月5日 23時
