HAPPY BIRTHDAY（2） ページ18
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まあ、だからこそ逆に、欲だけ、与えられなかったのかもな。姫龍さんが強欲になったら、世界滅びそう。いや、割と冗談抜きで。
あの顔面で、あのスペックで、自分のことどうでもいい、なんて。俺からしたら、まじありえねえ。けど。だからこそ、俺はこの人に惹かれて仕方ないんだろうな、とも思う。
｢……ふふ。まあ、そうっすよね。姫龍さんらしいっすね｣
なんか、姫龍さんの好きなところ、再認識させられた、って感じだ。ちょっと悔しい。けど、何か嬉しい。なんだこれ。
『………(機嫌いいな葛葉くん。かわい)』
いやでも、普通に困ったな。改めて考えてみて。何に対しても無頓着な人にプレゼントって、めちゃくちゃ難しくねえか。何選んでも、間違ってる気がしてしまう。……もっかい叶に相談しよ。
『ねえ葛葉くん』
｢なんすか？｣
『俺、葛葉くんがくれるものなら、その辺で拾ったゴミでも嬉しいかも』
｢ゴミ？いや何だよそれ………ッて、え、は……はあ、！？｣
『ふ、驚きすぎ』
｢……いつから気づいてたんすか、｣
『んー。葛葉くんが、険しい顔して俺のこと見てた時からかな』
｢ッいや最初っからじゃねーか……｣
なんなんだよこの人。気づかないふり、うま。いや、俺が鈍いだけなのか、、？なんか、急にすげー恥ずかしくなってきた。俺、ぜったい今顔赤いじゃん。さいあく。姫龍さんこっち見んな。なんて、思っている間にも。
『葛葉くんが、俺のこと考えながら選んでくれたプレゼントなら、なんだって嬉しいよ。葛葉くんから貰ったものは全部、俺にとって特別だし、すごく大切』
｢〜〜ッ……ちょ、もう、……それ以上喋んないでもらっていいすか、｣
『はは、かわい』
やべえ、どうしよう。気づいてしまった。
何に対しても、無欲で、無頓着。誰に対しても、執着しない。
そんな人に、こんなこと言われるって、俺、めちゃくちゃ幸せ者なんじゃねえか。
｢……姫龍さん、｣
『ん？なに、葛葉くん』
｢……誕生日、おめでと、｣
『ふ、ありがと』
あなたにとって、大切なこの日を。一緒に過ごせること。一緒に、喜べること。この幸せを噛み締めながら、願う。一日でも長く、あなたの隣にいられますように、と。
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あんこ(プロフ) - もうこのお話を読むために日々頑張っていると言っても過言では無いくらい大好きです😇💗無理なさらない範囲で頑張ってください！！応援しています-`📢⋆ (3月24日 0時) (
レス) @page45 id: 176a047b16 (このIDを非表示/違反報告)
seeenraaa(プロフ) - 最近の生きる楽しみです😭💖えーるさんのお話大好きです！更新ありがとうございます🙇🏻♀️ (3月22日 0時) (レス) @page43 id: 42880fca27 (このIDを非表示/違反報告)
ゅ ぅ ゅ 。(プロフ) - はぁ~~~~……すき。 (3月9日 23時) (レス) @page18 id: 306f53c7de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えーる | 作成日時：2024年3月5日 23時
