検索窓
今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:1,642 hit

ページ10

.

Aside

コンコン

「姉様」

ヨナ?

『こんな遅くに、どうしたの?』

「その、明日は私の誕生日でしょう?
楽しみで、眠れないから」

枕を抱いてそう言って来たヨナは、とても愛らしい

『一緒に寝よっか』

「うんっ」

嬉しそうにするヨナと共に布団の中へ入る。

「姉様、この前ね私。

スウォンに告白したの」

ん?

『え"』

「返事らしい返事は貰えなかったけど、少しでも私のことを気にしてくれたら、今はそれだけでいいって思うの」

ヨナ、急展開すぎじゃない??

『そう。でも、言えてスッキリしたでしょ?』

「えぇ

ねぇ、姉様」

『ん?』

「姉様が、皇后になるのではダメなの?」

ヨナ.......

『ダメなことはないよ。

本当なら私が皇后になるべきなんだと思う。

でも、父上と相談して皇后はヨナにしようってことになったの』

「どうして?」

どうして...か

『私が人を導くのではなく、支える側になりたいって思ったのと、武器を手に持っているからかな』

私は父上に無理を言って刀を握らせてもらった。
父上の理想は恐らく、誰も武器を手に取らなくてもいい世界にすること。だから、武器を手に取ってる私が皇后になることは望んでいない。

「でも、私なんかより姉様の方が頭も良いし強いし皆を導く素質があると私は思ってるわ」

わぁ、嬉しい。

『確かにそうかもしれない。

でも、私はだからこそ補佐する側に回りたいの。

ヨナが前に出て皆を導いて、行き止まってしまったヨナやスウォン。ハクを助けたい。

それに、補佐にしか出来ないことも沢山あるんだよ』

そして最大の理由は、ヨナが恐らく

緋龍王の生まれ変わりだから

『ほら、もう寝ましょう。

明日は早く起きなければなんだから』

「えぇ、おやすみなさい。姉様」

『おやすみ、ヨナ』

愛しい、私の妹

9→←7



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (3 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
8人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:深琴 | 作成日時:2022年2月4日 9時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。