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Aside

ヨナの瞳から大きな涙が流れ落ちる。

言葉に抑揚など無く、あるのは" 絶望 "だけ

「私...宴の時...父上が泣いて喜んでいたのに、一言も言わなかったわ。ありがとうって。

ここは父上の城よ...父上を置いて...どこへ...

どこへ行くというの...?」

ガバッ

私とハクはヨナを抱き締める

『どこへでも行く!この国の王は父上だもの。

この国が、帰る場所よ』

「アンタが、貴方達2人が生き延びられるなら、それが陛下への想いの返し方です」

まだ泣くな。この危機を乗り越えてからだ。

ヨナを、ヨナを壊させやしない!

「ここから裏山に出られます」

「ああ」

「私が引きつけます」

『ミンス』

「はい」

『ありがとう。私からの命令よ。

どんな形になろうと、どんな立場になろうと、自分を見失うな。絶対、生き残れ』

「ッッ御意。

姫様、A様、どうかご無事で」

意地でも生き残ってやる。私はあの鬼舞辻戦で戦い抜いた。

あの鬼舞辻を倒した。鬼殺隊の柱だ!

うしろ手の強さ→←ちぎれた絆



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作者名:深琴 | 作成日時:2022年2月4日 9時

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