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今日は16になった皇女、ヨナの誕生祝いの宴が行われていた。

「うっうっ。16かっ。ヨナも立派になったなぁ」

綺麗に着飾ったヨナを見てイルは感動からか涙を流して祝福する。

『ヨナ、おめでとう』

「父上、姉様。やっぱり髪がハネるのよ。
今日は縫い上げたかったのに。ヒドイわ」

こんな時にも髪のことしか頭にないヨナにAもイルも呆れてしまう。その時、ヨナはスウォンを見つけた。

「姉上、私。スウォンの所に行ってくるわ」

『えぇ』

Aはヨナがスウォンの元に行ったのを確認し、ハクを探した。五日ほど前の夜、ヨナの様子が可笑しかったからだ。
本当なら直ぐに伝えたかったが、ヨナの誕生祭の準備が忙しく中々会えなかった。

『ハク!』

「A様?」

『やっと会えた。伝えておきたいことがあって...。
五日ほど前、ヨナの様子が可笑しかったの』

「!」

『何かを怖がってるような感じ。
だから、ヨナのこと。お願いね』

「分かりました」

暫くハクとヨナは雑談していると、イルからヨナを知らないかと声をかけられ、一緒に探すことになった。

『あ、ヨナ』

見つけたヨナはスウォンから貰ったであろう簪を嬉しそうに持っている。

『ヨナ』

「姉様!」

『父上が探してたよ』

Aがヨナにそう言うと、ヨナは悪態付きながらもイルの元へ歩いて行った

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作者名:深琴 | 作成日時:2022年2月4日 9時

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