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「望」
「ん?」
「……ごめん」
「……なんでAが謝るん」
無意識で回したその手で、望の着崩したブレザーを握った
彼の甘い匂いが私の鼻にかかり、冷たかった体がだんだんと温まってくる
涙声でそう返してくる彼に私はまた「ごめん」とつぶやく
小さく冷たい雪が彼の肩や、私の髪に舞い降りてきて
ひどく幻想的な世界を作った
「あのね、わたしっ……ふじ…「その名前は言わんといて!!」」
強められる力と、そう叫ぶように声をあげた望
突然の声にびっくりしていると、今度は「ごめん……」と望が謝り
言葉を繋げていく
それは、私を驚かせた
・
・
「……流星は、俺の兄やねん」
「……え、おにい、さん?」
「……小学生のとき、親が離婚して
俺は母さんに、流星は父さんについていったから」
あいつは、俺たち家族を壊したんや
私は力が入れられなくなった
頭が回転しない
藤井先生と望が兄弟
藤井先生が望たち家族を壊した
まるで夢物語のようなそのシナリオは、抱きしめる力を弱めず、涙を流し続ける望から
嘘ではないのだろうと
心の中でまとめる
「藤井先生は、何をしたの……?」
なんとなく怖かった
でも、つい聞いてしまった
望は体を離して、私を見つめる
1度目をそらして、考えるような顔をしてから
その物語を語るために口を開く
「……え」
その話は
雪に溶けてほしいほど、耳を塞ぎたいほど苦しいもので
気づけば涙を流していたのは私に変わっていた
遠くでお昼休みの終わりを知らせるチャイムが鳴り響いた
空からはまだ
雪が舞う
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有菜(プロフ) - ありがとうございます!これで大好きな、作品の続編が見れます!勇気出して聞いてみてよかったです! (2017年3月4日 18時) (レス) id: df1b5d06ad (このIDを非表示/違反報告)
ゆーり(プロフ) - 有菜さん» Twitterのアカウントでしょうか??申し訳ありません!!実はこのアカウントに載せているアカウントとは別のアカウントを今使っておりまして……。今使っているのは@yuuri0826SDです! (2017年3月4日 17時) (レス) id: 7e68a8b094 (このIDを非表示/違反報告)
有菜(プロフ) - ぜひ大好きな作品の続編が見たいのですが。。 (2017年3月4日 16時) (レス) id: df1b5d06ad (このIDを非表示/違反報告)
有菜(プロフ) - 非公開なのですが、どうやっや見ればいいですかね? (2017年3月4日 16時) (レス) id: df1b5d06ad (このIDを非表示/違反報告)
ゆーり(プロフ) - ひまぽんさん» コメントありがとうございます!返信が遅れてしまって申し訳ありません。番外編、Twitterのほうで随時あげていこうかなと考えております。よかったら、よろしくお願いします (2017年3月4日 15時) (レス) id: 7e68a8b094 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆーり | 作成日時:2017年1月21日 11時