が ページ14
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「行ってきます。」
「気をつけてな。」
今日もお弁当を渡されて、玄関までお見送り。
私のエプロンを付けてるおちゃめなのかよくわからない彼には連続で笑ってしまうけど。
「それお気に入りなの？」
「服が汚れたくないだけや。」
「でもなんか、面白い。」
「もっと男の子ぽいやつ買えやー。」
ここ、私の家だし。
女の子の家なんですけど？
「ほれ、きーつけて行ってきいや。」
「ん、いってきます。」
お弁当をちゃんと受け取ってドアに手をかけると「あ、」と彼が声を発するから振り返る。
「今日はオムライスやで。」
「なんで？」
「好きやろ？」
なんで私の好物がオムライスっていうのを知ってるのかはわからないけど
「わかった。」と答えるだけ答えて外に出た。
.
それからいつも通り電車に揺られて30分。
会社に着くといつもとは違う空気。
それもそのはずで、彼が本格的に帰ってきたからだと思う。
「おはよう、A。」
「おはよ、チサト。」
隣のデスクで今日も仕事やる気満々のチサトに挨拶して、部長と彼が喫煙室の方に入っていくのを見た。
「気になる？」
「え？」
「無意識に目で追うって、怖いよね。」
「……ん、怖い。」
遠目からでもわかる。
相変わらずなで肩だな、とか。
あの頃好きだったネクタイまだ持ってたんだ、とか。
タバコまだ吸うんだ、とか。
覚えていることが沢山で困るほど。
無意識に思い出すんだから ゛思い出 ゛という自然と脳内に刷り込まれたものは怖い。
「今日さ、�霤沈菁擇里�帰り会するんだって。」
「うん。」
「企画はあの部長だし、多分行かないとかいう選択肢はないけどさ……。」
別にあんたは無理しなくてもいいと思うよ。
私と彼の過去をしっている数少ない人で、その当時私のことを支えてくれた友人からの言葉。
きっとそれは彼女がしてくれた、言ってくれた優しい言葉で
私はそれが嬉しい。
「大丈夫だよ、別に。」
「ほんとに？」
「あの部長のやつ断ると、後々面倒だし。
ただで飲めるなんて最高。」
びっくりしたのは
(あーあ、今日はオムライス。食べれないかな。)
って。
そう思ったら、お弁当の時間が待ち遠しくなって。
�霤沈菁擇里海箸鮃佑┐詁�の中で同時に
彼のことを考えている自分にたいしてだった。
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夏 - ページ12【キッチンを除くと】→覗くと、 ページ13【…このこと、だいきに言ったからどうなるんだろう。】→言ったらどうなるんだろう、 ページ15【首を降ったから】→振ったから、 ページ16【焼き鳥とり】→焼き鳥より だと思います。 (2017年10月19日 18時) (
レス) id: 44661be576 (このIDを非表示/違反報告)
夏 - ページ1【千円札でお釣りが帰ってきて】→返ってきて、 ページ3【売れ残る分けないでしょ？】→訳ないでしょ？、 ページ11【いつも通り最近あった事とかとか】→「とか」1つ多い 【そんな風にいつも通りお昼ご飯を食べて部署の戻ると】→部署に戻ると、 (2017年10月19日 18時) (レス) id: 44661be576 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん°(プロフ) - Twitterで言ってたやつだね！ (2017年9月3日 11時) (レス) id: 5c49c99a1a (このIDを非表示/違反報告)
憂雅(プロフ) - コメント失礼します。とても楽しく読ませていただきました！よければチサトちゃんバージョンのお話も読んでみたいです。 (2017年8月28日 20時) (レス) id: 43f21d8ca1 (このIDを非表示/違反報告)
もか - 初めまして！物凄く面白かったです！！続きが気になりますTTもしよければお願いします！楽しみにしてます♪ (2017年8月28日 0時) (レス) id: ed3f3f72d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆーり
| 作成日時：2017年8月27日 10時
