10人目はちょっと残念な雪男.2 (ページ6)

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夏の終わりページ6

side 佐藤A

そろそろ夏が終わる。

花火も祭りも海もBBQだってまともにしてないのに終わってしまう

担当医「また窓見つめてる、笑」

外になんかあるの？と言われて探してみたけど青い空しか見えなかった

『先生…夏終わっちゃいますね』

担当医「今年も楽しめなかった？」

今年も…と言うか楽しめた年ないけど。

深澤「入るよ」

『はーい』

深澤「また…ごめんね気づいてあげられなくて」

『いや…自分でも気づけなかったから』

担当医「だんだん免疫力が…」

頑張ってるのに。

毎回言われてしまう、免疫力が弱い、って。

担当医「薬で頑張っていこう」

『先生、いいから。もう』

深澤「ちょっ、A！」

少しずつ体が重くなっていくのを無視して外に出た

歩いてすぐの駅から電車に乗って勝手に秘密基地にあがりこむ

安井「えっ！なになに、どうしたの」

『もう無理かもしれない』

ずっと思ってた事を口に出すと勝手に涙がでてきて安井くんを困らせる

森田「A！？」

諸星「なにしてんの！？」

バタバタと駆けつけて来てくれるメンバーの顔を見てまた泣く

萩谷「また体熱いし…とりあえず氷！」

阿部「持ってくるわ！」

真田「病院から来た？」

安井「多分病院から」

真田「連絡しとくわ」

泣きすぎて答えられない俺の代わりに安井くんが答えてくれた

長妻「とりあえず落ち着こう」

背中をさすりながら落ち着かせてくれて少し寝た