すとーんずとお姉さん。

構って ページ26

side 深澤辰哉


Aが仕事で家を空けている間、みんなでお留守番。



優吾「父さん！昌也と慎太郎が！！」

緊急事態だと思って急いでついて行くと真っ白な廊下壁にクレヨンでたくさんの落書き。

Aがこだわって白にした廊下の壁。

これは怒る気がする…



慎太郎「〜♪」

あ、絵の具！！！！！！

今、大我と樹が宿題でポスターをしているからそこから持ってきたのだろう、たくさんの手形が…



深澤「どうしよ…」

宿題ばっかり手伝って下の子達を見てなかったから…


北斗「♪」

北斗まで！？

樹「うわ、」

大我「母さん怒るよ、これは」

帰ってくる前に片付けよう、と動き始めた時に玄関があいた



『！？』

カラフルになった壁

床には片付けて居ないクレヨン達が転がっていてみんなでAを見つめる



『ほっくん、ジェシー、しんちゃん』

「「「は、はい…」」」

『3人で描いたの？』

慎太郎「うん！！！ここ！しんちゃ！！！」

『くまさんかな？可愛いね〜笑』

昌也「おれ、これ！！！」

『しまうま、かな？あとコアラ？笑』

北斗「これ〜♪」

『手形か〜、みんなの手形は？』

こっちを見て言うAに固まる



樹「俺、ら？」

『3人のがあるのに。6人分なきゃ寂しいでしょ？』

怒らないんだ、とみんなが落書きを始めた時にこっそり言う



『怒らないよ。可愛い壁になったね』

深澤「なんで怒らないの？」

好きなことやらせてあげたいって考えは理解してるつもりだけど、さすがにこれは怒ると思った


『構って欲しかったんだよ。悪いことしたら見てもらえるかもって。目離したり話流したんじゃないの〜？笑』

深澤「仰る通りです…」

『今日の夜は横で寝てもらうからね！』

可愛い罰を貰った

俺にはご褒美なんだけどね？笑

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