ありえ…るの…？

どうして… ページ49

あっという間に消灯時間が近付いてたから
小島くんと話しながら部屋の前で別れた…

小島「ほな明日頼むで？笑」

A「分かった。笑」

小島「んじゃおやすみぃ〜！笑」

A「おやすみ〜！笑」

〈 ガチャッ… 〉

ドアを開けるとさっきまで暗かった部屋は明るくて
ベットにはいなかったはずの丈くんが戻ってきてた…

A「あっ…帰ってたんだ…おかえり…笑」

丈「……おん…ただいま…」

A「……消灯時間来るし…寝るね…？笑」

丈「……おん…おやすみ…」

A「……おやすみ…笑」

また目を合わせることは無くて…ロフトに行けば丈くんは
いつものように『消すで？』って聞いてくれることはなく…
静かな部屋にボタンを押す音だけが響いた…

〈 カチッ… 〉

A「……………。」

『さっきの綺麗な人誰？』って聞きたかったけど…
" めんどくさい女 "って思われるのも嫌だったし…

丈くんの口から" 元カノ "って言葉を聞きたくなくて…
何も聞けないままベットに入った…

丈「……気にしんといてな…」

A「……えっ…？」

丈「さっき…俺に会いに来てた奴…何もないから…」

A「……そっか…でも…気にしてないよ？苦笑」

丈「……そっか…ならええわ…おやすみ…」


この時素直に『気にするよ』って言ってたら…
何か変わってたりしたのかな…

小島くんに『不安なら素直に聞いたらええやん？』って
言われてたのに…どうして…素直に聞けないかな…

何を言われるか分からないのに…一人で不安になって…
『振られるんじゃないか』って怖くなって…バカみたい…


いつもの丈くんなら…私から何も言わなくても…
言って欲しい言葉を次々とたくさん言ってくれたのに…

どうして…こんな時はすぐに終わらせちゃうの…？

A ( もう…私の事嫌いになったのかな… )


一人で勝手に不安になって…
これ以上何も考えたくなくて…
布団にもぐって耳を塞いで目を閉じた…

丈「……………。」

距離…→←友達…

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