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私はスマホを手に持ち、彼の連絡先を消した。
躊躇わなかった。
そうしたら、今日彼と会った時には出なかった涙が出てきた。
楽しかったこと、辛かったこと、幸せだったこと…
沢山ある。
素敵な初恋だったかは分からないけど、成長できたのは確かだ。
「大学生になったら絶対恋愛楽しむんだから！！」
声に出して言うと、なんとも惨めな気分になった。
輝ちゃんにも、連絡しないと…。
勝った！って伝えるんだ。
大野くん。恐らくもう二度と会うことはないだろう。
彼を好きだった時間があったのは事実だ。
「…」
「一生恨んでやるんだから！！！！！」
なんてね、と一人で笑った。
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作者名：きつつき | 作成日時：2019年11月1日 20時
