百五十六話 ページ6
それからは純粋に攻撃を仕掛け仕掛けられ、交わし交わされの繰り返し
「そのマークは...!」
「あれはサスケ君やツバサが着てた服と同じ...!」
私の背中にあるうちはの家紋に気づいたらしい
先生やサクラちゃんが酷く驚くのが分かった
「オレってば一体.......それに、あれは!」
それと同じくらいにうずまき君の意識が戻ったのが分かった
「...もう一度聞く、お前は誰だ、何故うちはの家紋のある服を着ている」
先生はうずまき君からこちらに視線に戻し、私にそう問いかけた
どうしようか
またはぐらかす、それとも...
まぁでも
「何故?可笑しなことを聞くんですね」
もう隠す必要も無い、か
「テメェは誰だって聞いてんだ!さっさとそのお面を外せってばよ!」
嗚呼、そうか
あれから二年も経つものね
じゃあ気付かないのも無理はないか
私は仮面に手をかける
「「「?!」」」
徐々に見開かれていく三人の瞳
「私がうちは一族だから、ですよ。他に理由があると思いですか?」
仮面を片手に平然とそう答える私に対して、三人は酷く驚き信じられないと言った表情を一瞬で浮かべた
「ツバサ!どうして、一体何があったって言うの?」
「サクラちゃんの言う通りだってばよ!そいつはうちはを皆殺しにした奴なんだろ?なんでそんな奴と一緒にいんだ?!」
「うるさい!」
イタチ兄さんのことを貶された私はすかさず声を荒らげる
そして、彼らを睨み付け
「イタチ兄さんのこと、何も知らない癖に」
ゆっくりと刀を抜き私は構えた
「兄さんのことを侮辱する者は何人たりとも許さない」
それが嘗ての仲間だとしても
私は刀を振るうことを躊躇わない
「ツバサ、今ならまだ引き返せる。だから、帰って来い」
額に汗を浮かべながらもなんとか説得しようとする先生
「先生」
「人を殺しました、それも何人も。初めて殺したときは酷い吐き気に襲われました、何回も何回も手を洗いました。でも、もう何も感じないんです。私は元々、こういう人間なんですよ」
ニコリと笑って私は先生にそう返す
段々と彼らの顔が悲痛そうに歪んでいくのが分かる
嗚呼、そんな顔させたかったわけじゃないんだけどな
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狗犬(プロフ) - シルビア★姉貴さん» コメント有難うございます!申し訳ないのですが、スラムダンクは詳しくなくて、合作のお誘いは嬉しいのですがすみませんm(_ _)m (4月30日 19時) (レス) id: c4cd770524 (このIDを非表示/違反報告)
もも - ふわちょこ@キメラリさん» 見た〜〜〜!! (4月29日 18時) (レス) id: 090ee67cb9 (このIDを非表示/違反報告)
ふわちょこ@キメラリ - ももさん» あと他の人の小説でこういうことするのも良くないけど、ももちゃん!水未ちゃんの小説見てくれ (4月29日 18時) (レス) id: 7020b21f02 (このIDを非表示/違反報告)
もも - ふわちょこさん» うぇ?! (4月29日 18時) (レス) id: 090ee67cb9 (このIDを非表示/違反報告)
ふわちょこ - ふわちょこさん» 誰ですかあなた。なりすまさないでください? (4月29日 18時) (レス) id: 7020b21f02 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:狗犬 | 作成日時:2024年1月2日 1時