百六十一話 ページ11
はたけカカシside
俺たち第七班は暁との戦いを終え、我愛羅を無事砂の国へ連れ帰した
それから木の葉に戻って、俺は写輪眼の使い過ぎで病院送り
ベッドで横になりながら、綱手様へ報告した
今回の任務のこと
そして、ツバサのことについて
「そうか、やはり.....」
俺たちの話を聞いた綱手様は、特別驚いた様子はなく腕組みをして何か考え込む素振りをした
「綱手様、ツバサがイタチについてること知ってたんですか?!」
その様子にサクラが綱手様にすかさず問いかける
「嗚呼、半信半疑だったがな。これで確信した」
「うちはツバサは現実を思うままに作り替えてしまう。油断するな、隙を見せればあちら側の世界に一瞬で引き込まれるぞ」
確かに綱手様の言う通りだ
あのとき完全に俺たちは油断していた
今なら分かる
あれは本気じゃない、間違いなく手を抜かれていた
「そんな......」
「良いか、私達の知るうちはツバサだと思ってはいかん。彼奴は里に仇なす可能性がある犯罪者だ」
.....俺たちの知るツバサじゃない...か
そんなこと分かってる
でも、心の何処かであの日他人の為に強くなりたいと願っていた優しいあの子があんな真似をするはずがないと思ってしまう自分がいるんだ
理解出来ていないわけじゃない
受け入れたくない自分がいる
俺が守ると誓ったのに
何時だってそうだ
手の届く距離にいたはずなのに、俺はいつも肝心なところで遅い
気付いてやれなかった
サスケが里を抜けて誰よりも不安だったはずなのに、彼奴なら大丈夫だって決めつけて傍にいてやらなかった
後悔してももう遅い
ツバサはもう...
「先生!カカシ先生ってば!」
「?!」
サクラに顔を覗き込まれて、俺は我に返る
「今ツバサのこと、考えてたでしょ」
「.....嗚呼」
「一人で背負う必要なんかないわ。だって、ツバサは第七班の仲間よ、私たちにだって責任がある」
ギュッと膝の上で握りこぶしを作りながら、サクラがそう言って
「だから、必ず連れ戻す。私は信じてる、ツバサもサスケ君も、また第七班全員揃う日が来る」
俯いていた顔を上げ、真っ直ぐな目でこちらを見る
「嗚呼、俺たちで連れ戻すぞ、ツバサもサスケも」
俺は覚悟を決め、頷き返した
(それより先生ってツバサのこと、どう思ってるの?)
(どうって、どう?)
(惚けなくてもいいのよ)
(俺ってそんな分かりやすい?)
(うん)
(......即答)
105人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
狗犬(プロフ) - シルビア★姉貴さん» コメント有難うございます!申し訳ないのですが、スラムダンクは詳しくなくて、合作のお誘いは嬉しいのですがすみませんm(_ _)m (4月30日 19時) (レス) id: c4cd770524 (このIDを非表示/違反報告)
もも - ふわちょこ@キメラリさん» 見た〜〜〜!! (4月29日 18時) (レス) id: 090ee67cb9 (このIDを非表示/違反報告)
ふわちょこ@キメラリ - ももさん» あと他の人の小説でこういうことするのも良くないけど、ももちゃん!水未ちゃんの小説見てくれ (4月29日 18時) (レス) id: 7020b21f02 (このIDを非表示/違反報告)
もも - ふわちょこさん» うぇ?! (4月29日 18時) (レス) id: 090ee67cb9 (このIDを非表示/違反報告)
ふわちょこ - ふわちょこさん» 誰ですかあなた。なりすまさないでください? (4月29日 18時) (レス) id: 7020b21f02 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:狗犬 | 作成日時:2024年1月2日 1時