story13 ページ16
Aside
翌日、私は昨日話された事を思い出しながら玄関に向かう。
祖父「…A?どこ行くとか?体調は大丈夫なんか?」
『うん。今日も散歩してくるね。』
私は今日もあの神社へ足を運ぼうとしていた。
祖父「そうか…行ってらっしゃい。気ぃつけるんじゃぞ。」
『行ってきます。』
ガチャン
玄関を開け、外に出る。
さとみさん達が陰陽師ならば、おそ松様の事が分かるかも知れない。
帰って来るときに、お邪魔しようかな。
なんて考え事をしていると、どこからか甘い匂いが鼻をくすぐる。
自然とその匂いを辿っていると、誰かにぶつかってしまった。
『あっ…す、すみませんっ!』
さ「え?…あ、Aちゃんじゃん。」
『さ、さとみさん!?』
どうやら甘い匂いの正体はさとみさんだったらしい。
よっ!と、明るい笑顔で私の頭を撫でる。
『…//』
さ「てか、病み上がりなのに外に出ていいの?」
『あ、まぁ…』
そっと目を逸らす。
絶対怒られる…!
さ「…」ジー
さ「ま、Aちゃんがいいならいいけどさ。あんまり、無理すんなよ?」
そう言って、また私の頭をわしゃわしゃと撫でる。
『ぁう…//』
さ「…!」
さ「…(何、今の。めっちゃ可愛かったんだけど///)」
あれ?
なんか、さとみさんの頬が赤いような…
さ「そ、それじゃあな!」
口元を腕で隠しながら、颯爽と消えて行ってしまった…。
『さ、さとみさん…?』
なんだったのだろう?と、不思議に思っていると、
「にゃ〜」
『ん…?』
足元に1匹の猫が擦り寄ってきた。
その猫の毛色は、紫のような珍しい色をしていた。
『えっ…』
見間違えだろうか。
この猫の尻尾が2つに別れているような気がした。
___猫又。
一瞬、その言葉が頭を過ぎった。
目を擦り、再度その猫の尻尾を見た。
さっきと違い、尻尾は普通の猫と変わりなかった。
『…』
見間違い、だったのだろうか…
私は嫌な予感がした為、その猫を少し撫でて足早と神社へ向かおうとした。
しかし、
「にゃ〜ん」
よく見るとその猫は、私の斜め後ろをトコトコと着いてきていた。
まぁ、何か危害を与えられたわけでもないので、そのまま気にせず神社へと辿り着いた。
階段を登り、昨日おそ松様が居た所を見渡してみるが、誰かいる気配すらなかった。
昨日のは夢だったのかな。
そんな風に解釈し、神社から立ち去ろうとすると、
おそ松「あれ〜?今日も来てくれたんだぁ♪」
後ろから声がし振り返ってみると、おそ松様が当たり前かのようにそこにいた。
☆
4人がお気に入り
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あお - これおもしろいです おーうーえーんーしーてーまーすーーーーー (2020年9月13日 0時) (レス) id: 0fca166b88 (このIDを非表示/違反報告)
まと(プロフ) - 志音さん» ひどない?wあとさ、僕も他の人に言われたけど文と文の間は1行開けた方がいいんだそうだ (2019年9月1日 21時) (レス) id: 44fffccb29 (このIDを非表示/違反報告)
志音(プロフ) - まと、取り敢えず消えろ (2019年8月28日 18時) (レス) id: 648aad14a4 (このIDを非表示/違反報告)
まと(プロフ) - 志音さん!wどうもこんにちはまとですw君は僕のことを知っていると思うZE☆僕も始めたよっ!読むの2回目だけど面白いね! (2019年8月26日 12時) (レス) id: 44fffccb29 (このIDを非表示/違反報告)
ろあ - あの、初コメ失礼します!とても楽しくこの作品を拝見させてもらってます!それで、リクエストなんですけど…夢主ちゃんが、るくんの前でいきなり倒れる。みたいなのを書いて欲しいです…更新頑張って下さい!! (2019年8月26日 4時) (レス) id: 164d979c29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:志音 | 作成日時:2019年8月15日 4時