検索窓
今日:5 hit、昨日:5 hit、合計:2,592 hit

story8 ページ11

ころんside
驚いた。
まさかAが"彼奴"と会っていたなんて…
鈴の音がした時、一瞬彼奴がAの背後に現れた気がした。
その時だった。
ふと、Aの首筋を見てみると、案の定狐の怪異の印がついていた。
Aは忘れているようだから、必死に思い出させようとした。
けれど、あのペンダントせいで全然思い出してくれなかった。
結構力を出し切った筈なのに、ちょっと頭痛がするくらい。
これじゃあ、一向に思い出してはくれない。
挙句の果てには、僕のことをずっとますれたままになるのかも。
僕って情けないな…
そんな事を考えながら居間に戻った。
するとるぅとくんと目が合った。
る「…あ、お帰りなさい?」
こ「…ただいま?」
る「何で疑問形なんですかw」
こ「るぅとくんもじゃんwお互い様でしょw」
2人で笑い合っている?と、急に話題を変えて話しかけてきた。
る「随分長かったですね。お腹痛かったんですか?」
僕はその質問の答えに迷い、目を逸らしながら頷いた。
あれ、なんか僕怪しくね?←
る「…ころちゃん」
こ「ん?」
何だろう。
るぅとくんが急に真剣な顔で僕の名前を呼んできた。
る「志音さんと、会ってないんですか?」
こ「…どうして?」
僕は心の中でめっちゃ焦り、それが顔に出ないように必死だった。
る「いえ…志音さん、居間の外に出ていったので、会ったかな…と思って。」
こ「…さぁ?自分の部屋に戻ったんじゃない?僕は会ってないよ。」
まぁ、100%嘘ですけどね☆
る「そう、ですか…」
る「嘘吐き。」ボソッ
こ「え?」
今、ボソッと呟かなかった?
る「なんでもないですよ。」
そう言ったるぅとくんは立ち上がった。
どうやらお婆さんに何か聞いてるようだった。
ジェ「…あれ?るぅとくんどこ行くん?」
莉「トイレー?」
る「2人とも五月蝿いです」ニコッ
じぇるりーぬ「えっ…」
るぅとくん…?

Aside
私はころんさんが立ち去った後、そのまま自分の部屋に戻った。
『…ねむ』
なんて、そんな事を口に出しながら、窓の外の夜空を見上げる。
『今夜は月が綺麗…』
そう思いながら、ふと胸元のペンダントを見た。
月明かりに照らされる私のペンダントは、吸い込まれそうな程輝いていた。
暫く満月に近い月を見ていると、部屋のドアのノック音がなった。
トントン
『誰、ですか…?』
る「るぅとです。」
『…?どう、ぞ。』
る「では、失礼します。」
『…ふふ。』
とても礼儀正しいるぅとさんに、思わず笑を零してしまう。
る「?」

story9→←story7



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (7 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
4人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

あお - これおもしろいです おーうーえーんーしーてーまーすーーーーー (2020年9月13日 0時) (レス) id: 0fca166b88 (このIDを非表示/違反報告)
まと(プロフ) - 志音さん» ひどない?wあとさ、僕も他の人に言われたけど文と文の間は1行開けた方がいいんだそうだ (2019年9月1日 21時) (レス) id: 44fffccb29 (このIDを非表示/違反報告)
志音(プロフ) - まと、取り敢えず消えろ (2019年8月28日 18時) (レス) id: 648aad14a4 (このIDを非表示/違反報告)
まと(プロフ) - 志音さん!wどうもこんにちはまとですw君は僕のことを知っていると思うZE☆僕も始めたよっ!読むの2回目だけど面白いね! (2019年8月26日 12時) (レス) id: 44fffccb29 (このIDを非表示/違反報告)
ろあ - あの、初コメ失礼します!とても楽しくこの作品を拝見させてもらってます!それで、リクエストなんですけど…夢主ちゃんが、るくんの前でいきなり倒れる。みたいなのを書いて欲しいです…更新頑張って下さい!! (2019年8月26日 4時) (レス) id: 164d979c29 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:志音 | 作成日時:2019年8月15日 4時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。