君と一緒に (ページ46)

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彩音「A！」

A「もしかしたら、やな」

彩音「絶対成功させる！」

告白してから彩音は変わった。

福本くんの為に自分を綺麗にしようとしたり、ギターの腕を上げたり。

私の方がギターは先に始めたのにきっと越されている。

私は何も変わってない。

小島くんを好きになって、想い続けるだけや。

彩音にも悪いって分かってるのに。

小島くんとバンドが出来るのは次で最後。

高校生活も残り1年。

受験勉強でこのバンドメンバーですら会う機会は少なくなる。

いつまで経っても勇気は出ない。

たった1人を想い続けてきた。

でも他人から見たらくだらないと言われるだろう。

他人から見ればくだらないものでも、私はそれを大切にしたらいけませんか？

答えなんて分かっている。

いや、案外分からないのかもしれへん。

私に出来ることは、小島くんに想いを伝えること。

ただそれだけ。