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合同ライブの演奏が終わった後、福本くんと話しているところから一つ残らず小島くんに話していった。
A「それで、男とキスをしようとしてんけど…」
ここで言葉が詰まった。
これに続くのは福本くんが走ってやってきて、キスをされたということ。
小島「言いにくい？」
A「だれかが走ってきて、その時誰なのかは分からんくて。後で福本くんやったってことが分かったんやけど、その、福本くんが…」
小島「大晴になんかされたん？」
A「今から言うことは、福本くんの独断によるものやから。私はなされるがままにって感じやから」
小島「分かった。言ってみて」
A「福本くんに…キスされた」
小島「キス、か」
小島くんはワーワー騒いだりしなかったから助かった。
だけど少し思い詰めたような表情で俯いていた。
小島「ええよ、続けて」
A「あ、うん」
その後も全部話して、ようやく原因の話になった。
A「最後、私が何で死にたくなったのかって話やけど。私さ、好きな人おって。私って自分で言うのもあれなんやけど、なんか人気者、みたいな。みんなに好かれてる感じやん？なのに、私の好きな人は私に振り向いてくれなくて、何で私だけ幸せになれへんのやろって思って」
小島「うーん」
A「やっぱごめん。みんなに謝ってくる」
そう言って立った瞬間頭がくらっとして倒れた、と思った。
目を開けると私を大事そうに抱える小島くんの顔が目の前にあった。
小島「まだ寝といた方がいいわ」
A「ごめん」
もう少しで唇が触れそうなほど近くで話しかけてくる。
今度は小島くんの好きな人にやってあげてな？
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作者名：あいりる | 作成日時：2022年6月18日 7時
