ピンクの君 ページ1
※紅一点
side.SM
"君は女王様"
今は収録の準備中。
1番最初に準備をし終わったAちゃん。
「ひまー」って言い出して「暇な人で王様ゲームしよー！」なんて急に言い出した。
何処からか王様ゲームセットを取り出すAちゃん。
やる気満々やん。これは逆らえんやつや。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「あははは！2人共めっちゃその顔おもろい！」
今はAちゃんが王様で、丈くんと恭平くんが変顔させられててAちゃんはご満悦でケラケラ笑ってる。
その反面やらされた後にげんなりした表情の2人。
ご愁傷様やなあ、と心の中で手を合わす。
王様ゲームの内容は、変顔だったり一発芸だったりコントだったり。そんな笑えるもの。
「はい、次りゅちぇ。」
さっき準備が終わったりゅちぇに大橋くんが振る。
「えー、めっちゃダルいんやけど。」
そう言いながらも参加する流星くん。
まあAちゃんには皆甘いからなあ。
流星くんが引いた棒を引いた先には赤い印。
「あ、王様や」
今参加してるのはAちゃんと流星くんと大橋くんと俺。
絶対当たりたくないなあ。
「1番と4番にしよっかな。」
Aちゃんと大橋くんが当たってくれんかなー、って願いは儚く散った4番の俺。
Aちゃんの変顔も見てみたかったなあ…なんて。
「じゃあ1番が4番にキュンキュンする事をする！」
思わず面食らう。
めっちゃかわいい指示。流石流星くん。
「えーなんそれ、私1番やん。」
これで大橋くんが1番やったら…って考えたらゾクッとした。
え、でもこれってAちゃんにキュンキュンさせて貰えるって事やんな？…最高の王様ゲームやん。
そんなこと考えたらAに腕を引っ張られて、耳元で内緒話みたいに囁かれた。
"ずっと大好きやで"
なんて言われたんみっちー、なんて言う外野の言葉なんて放っておこう。
今絶対顔真っ赤や。あんなん不意打ちすぎる。
ああ、君に夢中にさせられる。
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Aちゃんが俺に好きって言えなくて、3人が手を組んでたのは俺が知らない話。
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作者名：フリル | 作成日時：2024年2月8日 14時
