夢か現か ページ2
誰かに、呼ばれているような気がする。
安心するような…、だけど、ドキドキするような、声。
段々と声が大きくはっきりとしたものになってきて、気の所為ではなく、やはり呼ばれているのだと気付く。
声の主を確かめようと、なぜだか異常に重い瞼をゆっくりと押し上げた。
ぼんやりとした視界にうつる人影に、なんとか焦点を合わせようと瞳が揺れる。
優しそうな、少し幼い顔立ち
大きな瞳は私をまっすぐに見つめて、心配そうに寄せられた眉。
「朔！大丈夫？！」
「…………
…だい、ちゃん…？」
ようやくクリアになってきた視界に、覗き込んできていた顔を見つめ返した。
彼の名を口にすると、少しだけホッとしたような気配。
すぐに振り返り彼は誰かと話し出して、他にも人がいたことに気付く。
周りが慌ただしく、自分の置かれている状況がまったく理解できず、ぼーっとする思考をなんとか働かせてみる。
わたし、なにしてたんやっけ？
確か学校が午前だけで、友達とランチしてカラオケして買い物して、夕方からバイトで──…
待って
学校？バイト？
今日は朝からメンバーとダンスレッスンやった…
それで、どうしても上手く踊れないところがあって、それで──…
思考を巡らせているとぐちゃぐちゃと色んな情報がごちゃまぜになり、ズキッと頭が痛んだような気がした。
「……ッ…」
「朔？どうしたん？頭痛い？」
思わず顔を歪めたわたしに、また、心配の声がかけられる。
そういえば、この男の子は誰やったっけ？
さっき、わたし、なんて呼んだ？
なんだかとても安心するような…でも、胸がドキドキするような…
この人は
このひと、は───…
「…っにににににに西畑大吾──────ッ！！？」
ガバッと急に動き出したわたしに、どうやら今までわたしを抱きかかえてくれていたらしい彼はビクッと体を跳ねさせた。
ていうか、抱きかか…っ！？
抱きかかえてくれていたという事実にぎゃああぁぁあ！と彼の手を凝視して思わず叫ぶ。
な、なになになになに、何事なん？！
なぜ、わたしは推しに抱えられてたん！？？
うわぁぁんやばい完全に推しがドン引いてるけどそんなお顔もめっちゃ天才
お手々もキレイすぎるなにこれ夢？
夢にだいちゃん出てきてくれるとかやばすぎん？
え、なんやろ…
なんかめっちゃ不安そうにされてるんやけど、さっき変な声だしちゃったからかな…
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斗和(プロフ) - ミユさん» コメントありがとうございます。ぎゅっと纏めてしまったので不自然さもあったと思いますが面白いと言ってもらえて嬉しいです！別作品は、機会があったらチャレンジしてみたいです (2022年7月27日 22時) (
レス) id: 5566dd5809 (このIDを非表示/違反報告)
ミユ(プロフ) - 今回のメンズ校の話を別で見たいな思ってしまうほど面白かったです！！！もし良ければ別作品として、この設定のまま見たいなって…ｵﾄﾞｵﾄﾞ (2022年7月24日 18時) (レス) @page30 id: 98f899b5ac (このIDを非表示/違反報告)
斗和(プロフ) - 美紀さん» コメントありがとうございます。みっちー推しなんですね。私は彼のデュフフ笑いがツボです(笑)美紀さんも体調お気をつけてお過ごしください。 (2022年7月10日 7時) (レス) id: 5566dd5809 (このIDを非表示/違反報告)
美紀(プロフ) - なにわ男子は道枝駿佑君推しですコロナと最近気温差がすごいので体調などにも気をつけてくださいね (2022年7月8日 11時) (レス) id: 3abf21e40c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：斗和 | 作成日時：2022年6月26日 15時
