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「話せば長くなるんよ〜。あ、待って？ そういえば自己紹介もしてへんかった」
はっとした顔でそう言うと、ぴしっと姿勢を正した。
「俺、大橋和也っていいます！ さっきも言うたけど、バンド部の会長」
「意味わからんよなぁ。ごめんなぁ。部長みたいなもんやねん」
クエスチョンマークが頭に浮かんだところにすかさず大吾くんが説明してくれる。
それでもよくわからん。
みたいなもんってなんやねん。
「会長って呼んでや」
「みんな大橋くんって呼んでる」
かわいい先輩がすかさず訂正した。
大橋くんが、りゅちぇ〜〜って口を尖らす。
でもすぐにしゃあないなぁと笑って、2年生を紹介してくれた。
「このかわいいけど毒舌なんが、大西流星。キーボード」
「僕も流星くんでええよ。なんや知らんけど、うちみんなくん付けやねん」
「で、イケメンなんが高橋恭平。ベース」
「うす」
「恭平でええで」
「え、なんで！ 俺も“くん”欲しい！」
流星くんと恭平がじゃれてる。
「大ちゃんと丈くんは昨日自己紹介したんやんな？」
「うん、昨日した」
「俺とみっちーなんか、丈くんみっちーの仲やで。なあ？」
したり顔でこちらを見た。
こくこく。慌てて頷く。
「えー、いつの間にそんな仲良ぉなったん！ 俺もみっちーって呼ぶ！」
「あ、はい。いいですけど……」
「はっすん、さっきからずーっと脱線してんで」
軽音の説明すんねやろ？と話を戻してくれた。
「そうやったそうやった。軽音のことやんな。うーんと、そもそもうちの高校、軽音部が有名やねん。
「もちろん知ってます！ 俺みっちーにもおすすめしたもんな！」
「うん、曲めっちゃ好きやった」
∞は5人組ロックバンド。
元気を貰える力強い楽曲が特徴で、CDを出せば飛ぶように売れ、ドームツアーも開催するロックバンド界憧れの存在。
バンドやるようなやつなら誰でも知っとる人たち。
「その∞な。うちの軽音部で結成してデビューしてん」
大橋くんの言葉に、2人揃って目を丸くした。
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加賀美もち(プロフ) - Hano.さん» ありがとうございます☺️これからも見ていただけると嬉しいです！ (2022年1月27日 19時) (
レス) id: 451045e34b (このIDを非表示/違反報告)
Hano.(プロフ) - 道枝くんとバンドでアオハル、、、！最高です！これからも更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2022年1月27日 7時) (レス) @page5 id: 01437fdce6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：加賀美もち | 作成日時：2022年1月26日 20時
