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「でも、免疫つける目的じゃなくても、Aももっと部室来たらええのに」
大橋くんが空いたゴミをまとめながら言う。
「うーん、部室行ったら音楽音楽ーってなって勉強できなくなるなぁと思って」
「いっつも図書室おるもんな」
「一番集中できるしね」
「えー！ 図書室行ったら中西先輩おるってことですか？」
長尾が目を輝かせる。
中西先輩が「まあ大体いるかな」って言いながらまとめられたゴミをゴミ箱に捨てる。連携プレー。
「え、じゃあ図書室行ったら今みたいに勉強見てもらえたりしますか？」
咄嗟に口をついて出た言葉に、中西先輩は「それはもちろん」と言って頷く。
「ええの？ A、自分の勉強は？」
「1時間だけ教えるとか時間決めたら特に支障はないかな。人に教えるのって自分の勉強にもなるし、私に関しては教える勉強にもなるし」
「ほんまですか？ じゃあ勉強するときは図書室行こっかな」
「えー、みっちーずる！ 俺も行く！」
「おいでおいでー」
にこにこ微笑む中西先輩。
恭平が「そもそも勉強するときなんか来えへんやろ」って呟いた。
……それはそうかもしれん。
結局、勉強合宿(日帰り)はテスト前の期間ずっと続き、中西先輩も毎日大橋くんちに来てくれてた。
毎日勉強教えてくれて、楽器弾いてるときは目輝かせて喜んで、的確な助言をくれる。
息抜きーって言うて何故かみんなで校歌を演奏したのにも、オーケストラの指揮者みたいな指導を入れてくれてた。
中西先輩のことも第一印象とはちょっと違う、若干ズレた人なんやなってわかってきた。
少なくとも音楽大好きなんはわかった。
そしてテストも、丈くんと中西先輩のおかげか、危なげなく無事終了。
返ってきたテスト見せたら親に褒められた。
そういえば、全然発言しないから気づいてなかっただけで最初から中西先輩もバンド部LINEにいた。
バンド部のグループLINEで中西先輩にお礼を言う。
「よかった！」って一言返ってきた。
ちょっと嬉しくて口元が緩んでいることには、自分では全く気づいていなかった。
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加賀美もち(プロフ) - Hano.さん» ありがとうございます☺️これからも見ていただけると嬉しいです！ (2022年1月27日 19時) (
レス) id: 451045e34b (このIDを非表示/違反報告)
Hano.(プロフ) - 道枝くんとバンドでアオハル、、、！最高です！これからも更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2022年1月27日 7時) (レス) @page5 id: 01437fdce6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：加賀美もち | 作成日時：2022年1月26日 20時
