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大橋くんが、「あ、そしたら、」と口を開いた。
「俺んち来る？ DIYして防音にした部屋あるんよ」
「大橋くん……！」
「神なん……！？」
俺と長尾で大橋くんの手を片方ずつ握って、「行く！」と言ってきゃーきゃー喜ぶ。
大橋くん大好き！
かわええなぁって言って大橋くんがニコニコする。
「そしたら明日楽器持ってきいやぁ」
「テスト前部活禁止の意味なんも分かってへんな」
流星くんがため息をついて頭を抱えた。
「まあまあ流星。俺らも難しいパート任せてもうたんやし、家で勉強してればそれでええんちゃう？」
丈くんがドラムのバチをくるくるさせながら言う。
え、すごーとか言うて大吾くんが持っていたペンを回す。あ、落ちた。
「こいつらのどこをどう見たら家で勉強しそうに見えんねん。……黙って気配消してる恭平もな。聞いとるんか？」
「ぎくうぅ」
「いま口で『ギクー』言うたで、こいつ」
「丈くんは軽く考えすぎ！ 赤点者出たら部の予算に支障をきたすかもしれんけど、それでええの？」
ぎろり。
流星くんがまだバチをくるくるさせてる丈くんを睨み付ける。
バチが地面に落ちた。
「あかん！ 赤点者出たら部の予算に支障をきたすかもしれん！」
「いま流星が言うたのと一言一句一緒やったけど」
大吾くんがすかさずツッコんで、ため息をついた。
「……まぁ、でも予算通らんかもしれへんのは経理的にも困るなぁ」
「こうなったら……、あれしかあらへん！」
「……あれ？」
「第一回！ 勉強合宿！ かっこ日帰り！ かっことじ！」
「よいしょー！」
「どんどんぱちぱちー」
ずっと黙って気配を消してた恭平と何もわかってへん長尾がガヤにまわった。
ノリええやんって満足げな丈くん。
俺はあんまりついていけてへんけど。
……どういうわけか、勉強合宿(日帰り)を開催することが決定した。
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加賀美もち(プロフ) - Hano.さん» ありがとうございます☺️これからも見ていただけると嬉しいです！ (2022年1月27日 19時) (
レス) id: 451045e34b (このIDを非表示/違反報告)
Hano.(プロフ) - 道枝くんとバンドでアオハル、、、！最高です！これからも更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2022年1月27日 7時) (レス) @page5 id: 01437fdce6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：加賀美もち | 作成日時：2022年1月26日 20時
