五年い組の美人さんは陰陽師でした!?〜二ノ段〜

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「それが、Aが倒れたことに関係あるのか?」

「A先輩が倒れたのは、簡単に言えば、怨霊に体を乗っ取られたからです。」

「…!理由が分かってるなら、その怨霊とやらを倒せば良い話じゃないか!」

「そういうわけにもいかないんです。今回の怨霊は先輩自身が生み出したもの。先輩の負の感情を抑えなければ…。」

「そもそも何で、怨霊を生み出しちゃったんだ?」

「A先輩と竹谷先輩の秘密。つまりは妖のことを五年生の先輩方が探っていたからですよ。」

「確かに疑り深く俺のこと見てたな。」

「A先輩は妖のことに、皆を巻き込みたくなかったんですよ。とっても危険だから。それで、皆との距離を置こうとしたんです。でも…」

そこまで言って、喜八郎は一呼吸した。

「負の感情に覆い尽くされてしまったんです。」

俺は怨霊にそこまで詳しい訳ではないが、非常に危険なことだというのは、何となく伺えた。

「助けるには、どうすればいいんだ?」

「A先輩が完全に乗っ取られるまでの猶予は、あと3日です。方法は…」

「方法は…?」

「分かりません。」

「はぁ?」

「とりあえず怨霊の姿を捉えて、そこから考えます。僕も怨霊が倒せないことはないですから。そこで、竹谷先輩に協力をお願いしたいんです。」

「…分かった。Aを救えるなら何だってする。」

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