62 ページ12
「大変だ〜〜!!」
夜遅くに、勘右衛門と兵助が私達の部屋に飛び込んできた。
「何があったんだ?騒がしい。」
「お、落ち着いて聞いてくれ。A…Aが、倒れた。」
勘右衛門のその言葉を聞いて、部屋の空気が一変した。
二人に言われるがままに保健室に向かう途中、八左ヱ門と鉢合わせた。
どうやら、八左ヱ門も知らせを聞いて、駆け付けてきたらしい。
両者とも、気まずさなど感じないほどに焦っていたから、皆揃って保健室に行くことになった。
．．．
保健室にたどり着き、ふすまを開いた。
そこには青白い顔をしたAが横たわっていた。
その周りでは、伊作先輩と新野先生が必死に看病していた。
「Aは…Aは大丈夫なんですか?」
そう尋ねると、伊作先輩は俯きながら答えた。
「まだ分からない。意識が全く無いんだ。」
「そんな…。」
皆が沈黙する。
横たわったAは、かろうじて呼吸はしているようだ。
伊作先輩によると、“昏睡状態”らしい。
その静寂を破るように新野先生が口を開いた。
「さあ、心配なのは分かるけど、もう夜も遅い。一旦部屋に戻りなさい。」
新野先生にそう言われてしまっては仕方がない。
5人揃って渋々保健室を出た。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 59人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
nayu(プロフ) - 白狐さん» コメントありがとうございます!了解です!順次、作成していきます(｀･ω･´)ゞ (8月5日 7時) (
レス) id: 754bc10f42 (このIDを非表示/違反報告)
白狐(プロフ) - お話を読んで面白かったです、連日の猛暑が続いてますので熱中症などにお気をつけてください。それであの落ち着いたらでいいですので、富松作兵衛を中心とした三年ろ組の絡んだお話が読みたいです。 (8月4日 19時) (レス) @page10 id: 9822cc9766 (このIDを非表示/違反報告)
nayu(プロフ) - 夜桜ほたるさん» コメントありがとうございます🥰了解です!五年生編が終わり次第、六年生多めの話も作りたいと思います。 (7月31日 22時) (レス) id: b0b40a7cac (このIDを非表示/違反報告)
夜桜ほたる - すごく面白いです！！！更新楽しみにしてます〜！！・・・・できれば６年生のお話が見たいです！お願いします〜 (7月31日 20時) (レス) @page8 id: 1600cbbb8f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：nayu | 作成日時：2023年7月24日 17時
