king&Prince病系短編集 part2

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【岸】


俺らが病院に着いた時にはもう処置は終わっていて二人とも病室に運ばれた後だった。



主治医の先生は海人と紫耀、廉にそれぞれの個室の病室の番号を言われてそこに向かった。



俺はというとこれから二人の容態について話を聞くところ。



どうして俺だけだというとなんか先生に『グループのリーダー、もしくはこの中で一番最年長の方に

容態をお伝えします。』って言われたから。



先生「単刀直入に言いますが、貴方だけを呼んだのには訳があります。神宮寺さんと岩橋さんの容態

ははっきり言って軽いことじゃありません。ですからその事実をしっかり受け止められる最年長の方

に来てもらいました。」



岸「はい。」



先生「それで、お二人の容態なんですがまずは最初に神宮寺さん。神宮寺さんの方は比較的、遠くへ

飛ばされていないので３日ほどすれば目は覚ますでしょう。右足と左腕を骨折していましたが、それ

も軽い方であまり心配もいらないでしょう。しかし、飛ばされた拍子に頭も打ってしまったので目が

覚めるのに少し時間がかかると思います。」



岸「わかりました。岩橋のほうは....。」



取り合えず、じんの方はひとまず安心。



先生「岩橋さんの方ですがかなりの重傷です。距離も神宮寺さんよりも飛ばされていていつ、目を覚

ますかわからない状態です。最悪の場合は昏睡状態も考えておいてください。それと車が体に当たっ

た時に脊髄を軽く損傷してしまったのでまだ詳しくはわかりませんが車イスになってしまうことも頭

に入れておいてください。」



昏睡状態の意味がよくわからなかったけどヤバイってことはよく分かる。



岸「つまり岩橋は....命の危険があるんですね？」



先生「はい。呼吸も弱いのでかなり危険な状態です。」



岸「どうか岩橋を助けてください。お願いします。」



俺は精一杯頭を下げた。



先生「私たちも最善をつくします。」



俺は先生のこの言葉を信じることにした。

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