存在 〜反撃編〜 ページ40
藤原side
恭平がいとこたちに連絡をとって動けへん状態のみっちー以外の六人でチーム分け。
話し合った結果、いとこ三人には年下三人が祖父と叔父の方には俺ら年上三人が話をすることになった。
高橋「まじ容赦とかしなくていいんで！」
そう言う表情にふざけた様子はなく至って本気の恭平。
いくら親戚とは言え今回の件にはそうとう腹立てとるみたいや。
みっちーに避けられるようになってだいぶ堪えとったし……
例の五人はシェアハウスに呼んでそれぞれ分かれて話をすることに。
西畑「道枝に対する暴行はあなたたちのせいですよね？」
込み上げてくる怒りを我慢するように聞く大吾は激怒寸前。
しかも大吾の問いをあっさり認めてニヤニヤしだすもんやからそれが余計にこっちを腹立たせる。
藤原「なんで笑ってるんですか？」
大橋「暴力なんか警察行きですよ？」
不気味な笑みを浮かべる二人に堪忍袋の緒が切れた大橋と大吾が掴みかかる。
西畑「人に大けがさせといてどういうつもりですか？」
怒りに流されて暴走しかける二人を止めつつ「恭平の望んどることやから」って言い出した祖父と叔父の話を聞くと……
みっちーは恭平にとって悪影響や
恭平はみっちーのことを迷惑やと思うとる、って言うねん。
でも俺に話をしてくれたあの時、自分のせいやないのに泣きながらみっちーに謝る恭平の姿は演技やなかった。
五人を警察に突き出すって提案も恭平からや。
恭平がみっちーのこと邪魔やなんか思うとるはずない。
藤原「もう被害届は出してるんで大人しくしてください」
西畑「道枝の体の傷が何よりの証拠ですし、話せるとこまで回復しとるんで証言もありますから」
俺と大吾がそう言うと物的証拠も揃っとることを知って黙った二人。
でも恭平はみっちーのことを良く思うてへんってずっとブツブツ言いよって納得してへんみたいや。
恭平が直接なんか言うまでは動かんそうやから
恭平がもしホンマにみっちーのことを邪魔やと思うとるんやったら二人も、いとこの三人も警察に出すんは辞める。
でもそうやなかった場合は潔く刑罰を受けるってことで恭平に直接話を聞きに行くことになった。
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