9 ページ35
高橋side
大吾くんからみっちーのことについて連絡があって近くやった俺は直接病院に向かう事にした。
走れば五分程度でつく場所。
全速力で走り出した時、携帯が鳴った。
こんな時に……
って思いつつ表示されたのはいとこの名前。
高橋「もしもし？」
最短で会話を終わらそうと走りながら電話に出た。
いとこ3≪恭平兄ちゃんが出とる番組見たで！≫
そう言われて時計を確認すれば確かに今俺たちが出とる番組が放送されよる時間帯。
高橋「そうなん？ありがとなﾊｧｯﾊｧｯ」
走りながら話しよって息が上がっとることを不審に思われたんか「なにしよるん？」って聞かれた。
高橋「ちょっと色々あって大変やねん。ごめんやけど電話切ってええ？」
これ以上話しながら走り続けるんは大変やって思い電話を切ろうとすると……
叔父≪大変なことって道枝んことか？≫
そう言われて思わず立ち止まった。
高橋「なんでそれを……？」
みっちーが病院に運ばれたことはまだ世間への公表はしてへんし知っとるんは俺らメンバーくらい。
いとこ2≪めっちゃ涙目でこっち見てきてほんまあいつやばかったわ≫
何でみっちーのこと知っとるん？
涙目って……泣かせるようなことしたんか？
詳しく聞くと
祖父≪あいつはお前にとって悪影響やから懲らしめたんや≫
いとこ1≪今日の番組でやって恭平兄ちゃんと被ってたし≫
いとこ3≪グループにビジュアル担当は二人もいらんやろ？≫
って……みっちーが最近俺の事避けてたんも元気なかったんもまさか……
俺のいとこたちのせい？
いとこ2≪俺らは恭平兄ちゃんをあいつに奪われたんや≫
叔父≪良かったな。あの調子やと当面活動はできひんやろ≫
活動できひんってそんな酷いことしたんか？
高橋「ええわけないやろ！」
一方的に電話を切ってつけていたワイヤレスのイヤホンも乱暴に外す。
とりあえず病院に急ごうと放心状態の中、足を動かした。
ーーー
高橋「………」
ほんまにショックな時って声でえへんのやな……
って身をもって体験した。
思ってた以上にみっちーの怪我は酷くさっきの電話の事が頭を何回もグルグル回ってみっちーを直視できひん。
急に脱退、退所って言いだしたんも、今こうして包帯を巻いていつにも増して真っ白な顔で横になっとんのも全部俺の親戚のせい……
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 451人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「なにわ男子」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
