8 ページ15
笑いが収まってきた時急に長尾が真面目なトーンで「この場所覚えとる？」って聞いてきた。
確かにまったく記憶にないわけではない。
長尾からこの公園に来るように言われた時も何か懐かしい気もしたけど何も思い出せん。
長尾「この公園で僕たちがまだグループ組む前。ダンスの練習とかしたん覚えとる？初めて二人で歌う曲をもらって練習したんも、たくさん喧嘩したけど仲直りしたんもこの場所やった」
そう何かを思い出すように遠くに目をやる長尾に言われて思い出した。
この場所のこと……
色々ありすぎて忘れていた大切なこと。
長尾「そんな根を詰めすぎる必要ないんちゃう？今はグループの一員やで。グループって一緒に助け合いながらゴール目指すんやないん？」
道枝「………」
長尾「トークやって上手くいかへんやったら絶対誰か助けてくれる。僕やって何回も何回も助けられてきた。もちろんみっちーにも」
道枝「俺は何も……」
長尾「みっちーとは苦楽を共にしてきたっていう表現は何か変かもしらんけど……僕は頑張ってるみっちーを一番近くで見てきて一番知っとるから。そんな不安がらんで、もっと肩の力抜いてええんとちゃう？」
ただ単に嬉しかった。
相手が長尾やったってのもあるかもしらんけど……
自分の頑張ってきたことを認めてくれたこと、見ていてくれた人がいたことが何より嬉しかったんや。
心のどこかで誰かに言ってほしかった言葉をそのままかけてくれた長尾に「ありがとう」そう再び伝えると……
「なんやねん！みっちーがお礼とか明日雪降るやんけ」って言われた。
それでも感謝せずにはいられんやった。
こうして長尾に助けられたんは今日だけやない。
今まで何回も長尾の存在に救われてきた。
長尾「そろそろ戻ろうや」
そう言うて地面から起き上がり手を差し伸べてくれる長尾の手をギュッと握り返した。
----------
西畑side
流星を連れて楽屋に戻ると丈くんたちが待っとった。
藤原「どこいっててん」
そう聞いてくる丈くんに「ちょっと散歩に」って濁したら大体を察してくれたみたいでそれ以上深くは聞いてこうへんやった。
大橋「みっちーと謙杜戻ってこうへんなぁ」
高橋「そうっすねぇ」
西畑「どこいったんか知らんの？高橋とか二人と一緒やったんちゃうん？」
高橋「いや、みっちーが出てって、謙杜もその後どっか行くいうてすぐ出てって……」
藤原「連絡はしてみてんけど返信ないねん」
なんて会話をしとると……
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 385人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
明日香 - 由真さん» 貴重なリクエストありがとうございます！詳しく書いて下さりお話がとても書きやすいです。頑張って更新していきますのでご愛読よろしくお願いします！ (2019年12月31日 8時) (
レス) id: 9194933e72 (このIDを非表示/違反報告)
明日香 - 赤穂アイパッドさん» コメントありがとうございます！頑張って更新していきますのでよろしくお願いします！ (2019年12月31日 8時) (レス) id: 9194933e72 (このIDを非表示/違反報告)
由真(プロフ) - さらに続きで、テレビ局のディレクターは追放され、恭平、流星、謙杜はみっちーが目を覚ますまで、競うように看病する話をお願いします。 (2019年12月30日 10時) (携帯から) (レス) id: 49bfd89e96 (このIDを非表示/違反報告)
由真(プロフ) - リクエストの続きで、命は助かったけど、目を覚まさないみっちーを見て、恭平、流星、謙杜が仕返しに行こうとするのを、丈くんと大吾が止めながら、はっすんがタッキー副社長に訴える。 (2019年12月30日 10時) (携帯から) (レス) id: 49bfd89e96 (このIDを非表示/違反報告)
由真(プロフ) - リクエストですが、みっちーがテレビ局のディレクターから暴力、暴言などを受け続けたうえ、｢誰かに話したら、ほかのメンバーもただじゃ済まないよ！｣と脅され、遂に限界を迎えて、命を断とうとする話をお願いします。 (2019年12月30日 10時) (携帯から) (レス) id: 49bfd89e96 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
