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次は末っ子、謙杜の部屋をノックする。
謙｢はいはーい！」
丈｢謙杜ー、俺俺」
謙｢新手のオレオレ詐欺！？」
丈｢何アホみたいなこと言うてん(笑)」
謙｢冗談、冗談〜(笑)
丈くんやろ、入ってええよー」
扉越しにふざけるから、つい笑みが溢れる。
中に入ると謙杜は二段ベットの横、共有スペースになる床で正座して顎に手を添えていた。
丈｢なに？俺のこと待ってたん？」
謙｢違いますぅー！みっちーのこと考えてたんですぅー」
丈｢みっちーのこと考えて、なんでそんな姿勢になんねん(笑)」
謙｢どうすればみっちーが眠れるかなって」
丈｢なるほどなぁ…」
俺が言うまでもなかったな。
謙杜はいつもおちゃらけてるように見えて、実は頭の中ではちゃんと考えているし周りのこともちゃんと見えている。
謙｢みっちー、昨日の晩御飯の前泣きながら寝てた…
夜寝る時も何かあったんやろ？丈くん」
丈｢…ほんま恐ろしいくらい勘ええなあ」
謙｢へへ、」
末っ子ながら、恐るべし謙杜…。
丈｢みっちーな、いかないでって泣きながら寝言言うてて。
俺の手掴んで、ずっと。」
謙｢…うん」
丈｢お母さんの夢、見てたんやと思う。
だから寝る時、傍にいてやってほしい…」
謙｢そっか…
よし！やっぱり俺、床で寝る！！
そしたら、みっちーが寂しくて泣いててもすぐに行ける！
上やとやっぱり時差あって、もどかしいってさっき悩んでたんよ」
丈｢だからあの姿勢やったんか…(笑)
でも、謙杜はそれでええん？」
謙｢ええよ？みっちーが寂しいと、俺も寂しい。
上で寝ても下で寝ても変わらへん！」
正直、謙杜に負担がかかりすぎる頼みではあった。
頼む前に、この賢い末っ子は気付いてて打開策を自分で見つけてたけど。
謙｢同室の俺にどーんとまかしとき！」
丈｢ほんまにいい子やな…謙杜｣
謙｢でしょでしょ〜？」
丈｢でも、無理はしないこと。
ゆっくり寝たい時はみんなに相談すること。約束してーや」
謙｢うん！わかった、約束する。
針千本飲ませる」
丈｢なんで俺が飲まされんねん(笑)」
謙｢あ、そっか(笑)」
ほんま…5人とも頼り甲斐がある。
みっちー、たくさん笑ってや。
ここは独りぼっちにはならへん。
今まで泣いた分、寂しかった分笑ってほしい。
寄り添える仲間が、ここにはおるから。
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309(さんまるく)(プロフ) - 餅さん» 餅さん、こちらこそ長らく見守っていただきありがとうございます！続編も、笑いあり涙ありで頑張ります(*´∀｀*) (2022年6月12日 8時) (
レス) id: 4ba2c3b5eb (このIDを非表示/違反報告)
餅(プロフ) - 登場人物みんなが温かくて、読みながら泣いてしまいます… ; 本当に素敵なお話をありがとうございます！続きを楽しみにしています。 (2022年6月11日 22時) (レス) @page39 id: 61a68fd796 (このIDを非表示/違反報告)
309(さんまるく)(プロフ) - つなおれんじさん» ドストライクとはなんと嬉しいお言葉…！！励みになります(´；ω；｀)ありがとうございます！！ (2022年6月5日 19時) (レス) id: e840e30a77 (このIDを非表示/違反報告)
つなおれんじ(プロフ) - めっちゃドストライクの小説です…！これからも更新頑張ってください！ (2022年6月5日 11時) (レス) id: 341728400e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：309(さんまるく) | 作成日時：2022年6月3日 22時
