なにわの調２ (ページ5)

今日:13 hit、昨日:7 hit、合計:50,278 hit

. ページ5

クラスメイトとしばらく雑談して、ふざけ合った後下駄箱で弟2人を待つ。

俺の学年はもう来年には卒業やから、部活は引退してて友達とは下駄箱で別れた。

みっちー、大丈夫やったかな。

謙杜とは別のクラスで不安やろうし、また新しい環境に身を置かなきゃいけないストレスは十分にあると思う。

また、調子悪くしてないといいけど…。

道「大西くん！お待たせしました…！」

流「おお、みっちー。

初登校お疲れ様、全然待ってないで？」

謙「みっちー、何も走らんでも…」

俺の心配を他所に、みっちーは謙杜と一緒に走ってやってきた。

道「だって…大西くんに寂しい思いさせたないんやもん…」

みっちーがしょんぼりした表情になって、謙杜にごめんと謝る。

何ていい子なんやろ。

みっちーは待つということの寂しさと辛さを痛いほど感じていたやろうから、俺にそう思わせること自体嫌なんやろうな…。

自分が嫌やと思うことは他人にはしない。

それがその行動から滲み出てきてて、ついみっちーを抱きしめてしまう。

道「お、大西くん…？」

流「みっちー、ありがとう！

寂しかったけど、みっちーと謙杜が走って来てくれて嬉しかった」

謙「走った甲斐あったねみっちー！」

道「へへ…僕も、嬉しいです」