なにわの調２ (ページ35)

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おかえりページ35

恭「ただいま〜」

道「……ただいま…」

高橋くんに手を引かれるまま、施設に帰ってきた。

もう手も足も感覚がないくらい冷え切ってる。

僕と高橋くんの声にリビングの方からドタバタと走る音が聞こえて、みんなが玄関に勢ぞろいした。

謙「みっちー！！おかえり！！」

俯いたまま高橋くんに隠れるようにして立っていた僕に謙杜が飛び込んでくる。

そのままぎゅうぎゅう、と強く抱きしめられて治まりかけた涙がまたじわりと視界を滲ませた。

流「おかえり、みっちー」

謙杜の上から、次は大西くんが隙間を埋めるように包み込む。

道「ごめ、なさ…いっ…」

大「みっちー、おかえり。心配したで…？」

道「っう、すみませ…っ」

和「よかった、無事で…おかえりや、みっちー」

みんなの顔が見たいのに涙で歪んでしまってよく見えへん。

丈「おかえりみっちー」

道「じょ…くん…っ」

丈「久しぶりに会えるんに、みっちーおらんから寂しかったで」

道「っ…ぼく、ほんま…っごめんなさい…」

丈「自分でわかってるんやろ？

ならもうええよ」

道「…っ、」

丈「反省タイム、おわりー！

みっちー、一緒に風呂入ろうや。寒かったやろ？」

道「はい…っ」

ぽんぽんと丈くんが僕の頭を撫で、手を引いてくれる。

丈「つめたっ生きてるかみっちー(笑)」

道「一応…」

丈「何や、一応って(笑)」