なにわの調２ (ページ4)

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クラスメイトに囲まれる1日は慌ただしく終わりを告げ、あっという間に放課後の時間になった。

授業は幸か不幸か、前の学校より少し遅い進み具合だったのでなんとかついていけた。

それでも入院していたから遅れをとってるかなとは思ってたけど、これならついていけそうや。

帰りのホームルームが終わり、担任の先生が僕のところへ来た。

「道枝くん、初日はどうやった？」

道「教室の場所とかはまだうろ覚えですけど…何とか大丈夫です」

「そう！よかった。

部活は…どうする？道枝くん次第だけど」

道「…部活」

前おった学校ではお母さんを待つために全力を注いでたから、帰宅部やったし今その枷が外れたとはいえ、正直今の体力では部活を真っ当にできる想像が自分の中でできひんかった。

道「…今は何も部活に入らなくてもええですか？」

「うん。特に問題はないよ」

いずれ、受験の時に内申がちょっと影響するくらいだろうか。

謙「みっちー！一緒にかーえろ！」

「お迎えが来たようやな。

ほなまた明日」

道「はい。ありがとうございました…」

謙「何かお話中やった…？

ごめんみっちー」

道「ううん、部活のことだし丁度話終わったところやから大丈夫」

謙「良かった〜！部活やるの？」

道「…今のところはやらない。

続けられるかわからないし」

謙「そっか！

あ、流星くん下駄箱で待ってるって！」

道「もしかして待たせてる！？」

謙「大丈夫やよみっちー(笑)そんな待たせてないから」

焦る僕を尻目に笑う謙杜。

堪らずスクールバッグを引っ掴んで、急いで教室を出た。