なにわの調２ (ページ27)

今日:16 hit、昨日:7 hit、合計:50,281 hit

. ページ27

次の日の朝、気怠い身体を何とか起こしてリビングへと向かう。

パンの焼ける匂いがふんわりと漂っているだけで何だか温かい…。

道「おはようございます…」

流「みっちー！おはよう、調子はどう…？」

道「大西くん…昨日はごめんなさい、びっくりさせてしまって。

もう大丈夫です…！」

流「そんなことないよ、顔色も良さそうやし安心した。」

道「僕も…昨日大西くんが傍に居ってくれて、安心しました…、だからその…今度しんどかったら、頼っても…いいですか…？」

流「…！もちろん！！ええよ、何回でもおいで！」

道「えと、でも…できるだけしんどくならないように頑張ります、」

流「ええ心構えや〜。

けど、頑張り屋さんが息抜きできる場所、いつでも空いてるから遠慮せず来てなぁ」

道「はいっ！」

ふふ、と2人笑い合って席に着く。

心なしか、大吾くんが優しそうな目で僕ら2人を見つめている気がしたのはきっと気のせいじゃないだろう。

今日の朝ご飯はみんなはトーストに目玉焼きやったけど、僕は昨日晩御飯を食べていないからと胃に優しいお粥を大橋くんが作ってくれていた。

大「何か俺らだけ手抜きちゃう？」

和「そんなことないって！」

謙「はいはーい！

俺、今日大橋くんが『寝坊した〜！！』って廊下で叫んでるの聞きました〜」

流「つまり？」

恭「今日は？」

和「手抜きです…ごめんって〜！！」

大「うそうそ(笑)冗談やって！」

謙「たまにはこういうのもいいよね！」

流「いつもありがとうなぁ」

恭「あいあおー」

大「恭平、口に物入れたまんま喋るな〜？」

和「みんなぁ〜…明日は寝坊せぇへん！頑張るな！」

みんながわちゃわちゃ、やり取りしてるんが毎朝の幸せ。

自然と笑顔になる。

和「ほなみっちー、謙杜、流星いってらっしゃい。」

大「気ぃつけてな〜！」

恭「いってら〜」

道・謙・流「いってきます！」