私のヴィランアカデミア (ページ2)

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兄に呆れた妹ページ2

物語の発端は, 兄が無個性だと言われた時だ

ここで私は悟った。

"あぁ,私は兄に嫌われるな"

それは案の定

出久『ｯ…個性があるAにはわかんないよ！』

『ｯ…！』

私は"複合型"の個性だ

母の個性と父の個性を足した個性。

3歳で発覚｡

兄は4歳になっても個性が出なかった。

心配になった母が出久を病院に連れていくと

医師『…諦めた方が良いね,出久君には足の指の関節が二つ有る。この世界じゃあ珍しい…』

医師『何の個性も持たない人だよ』

病院から帰った後も出久は動画を見ていた

とあるヒーローのデビュー動画だ

それを私と母は後ろから見ていた

出久『お母さん…』

出久『超カッコイイヒーローさ…僕もなれるかなぁ』

引子『ｯごめんね出久…ごめんね…！！！』

『……』

その日から母は出久を優先するようになった

ウチには食べたいものをリクエストする、というのがあった

引子『ごめんね,Aのリクエストは明日でもいい？』

『…うん』

────

時は11年程流れた。

中学三年生になった私達は

先生『えーお前らも３年と言うことで！本格的に進路を考える時期になったわけだが…』

先生『まぁ大体ヒーロー科志望だよねー』

180度態度を変え,間延びした声を出した先生

…別に私は違うんだけどな

爆豪『せんせー,皆とか一緒くたにすんなよ』

爆豪『俺はこんなモブ共と仲良く底辺なんざ行かねーよ』

モブ『そりゃねーだろカツキ！！』

先生『あぁ…確か爆豪は雄英志望だったな』

モブ『雄英！？あの！？』

モブ『今年も倍率ヤベーんだろ！？』

爆豪『そのザワザワがモブたる所以だ！』

…面倒くさそうだな…寝ておこう

────

(Booooom)

『…んぁ？』

モブ『あ,緑谷さん…お兄さんが』

『は？』

みんなが見ている方向を見ると出久と爆豪。

出久が爆破されかけている

『別にどうでもいいよ』

モブ『え…お兄さんが危ない』

『アイツだって内申アホみたいに気にしてんじゃん。そんな大怪我負わせないでしょ』

モブ『あ…そうなんだ』

────────

出久『A, 一緒に帰ろう？』

『寄る所有るから』

出久『そ…そっか』

『また今度ね,誘ってくれてありがと』

出久『！うん！』

出久は忘れているようだ

小さい頃言われた言葉。

"個性があるAにはわかんないよ"

そこから私は出久が嫌いだ。

無個性なのは自分の運なのに私にあたる。

そこに呆れたのだ。