ま た 君 に 会 え る よ に 。ｰYuta Kishi【fourth】

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私がここに来た意味。


忘れてないよ。海斗くん。






過去を変えるためにきたんだもん。




約束やぶってごめんね。





誰も後悔させない。


涙なんて流させない。






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「私、ずっと言えなかったことがあるの。」





神･岩「ん？」






窓の外側へと吹き抜けていた風は


私の背中をそっとおすように



教室の中へと吹き込んだ。






髪がなびく。








「岸くんのことが、好き。」






少し驚いたような表情を見せてから


勇太はすぐに真剣な顔つきに戻った。






神「だと思った。

岸くん、先公園で待ってるよ。


早く行け。」





「うん、ありがとう。」






オルゴールの箱を握りしめて



机と机の間を抜け





教室を後にした。








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‥‥Jinguji side*ﾟ





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神「A、好きだったよ。」





つぶやいた言葉は虚しく

本人に届くことは無かった。




教室に入り込んでくる風は優しくて


切ない心を更に締めつける。





だけど、Aには

幸せになって欲しいから。



本当の意味で幸せにできるのは

岸くんだけだと俺は知っている。






岩「あーあ。俺ら、失恋しちゃったね。」





神「うっせぇな･･･。

仕方ねぇんだよ！





･･･ん？はっ？！待てよ。

俺ら？！？




えっまさかお前･･･」






岩「フフフ」








俺らの青春は


春じゃなくて、夏でした。







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