ま た 君 に 会 え る よ に 。ｰYuta Kishi【fourth】

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どうして。




どうしていないの？






いやだ。


いやだいやだ。








「いやだ。」








もう1度だけでいい。



わがままは言わない。




たった1度だけ。





たったもう1度だけでいいから




岸くんに会いたい。








そしたらもう彼を手放さない。




ギュッと抱きしめて

好きだと何回も言う。




あの日



最後だと分かっていたなら


待ち合わせ場所を変える。




最後だとわかっていたなら


私は迷わずあなたに会いに行く。






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蝉の音だけが頭の中にこだまする中


勇太は私の方を真っ直ぐ向き





神「俺だって･･･

俺だって岸くんに会いたい･･･」





と涙を流すわけでもなく


ただ苦しそうな顔をして言った。








そして次の瞬間



私の意識は暗闇の中に消えた。









.




.







「...んん...。」





ここはどこだろう。






目を覚ました場所は




柔らかな光にあふれた

草原だった。



咲き乱れる野花に埋もれていた

上半身を起こす。




草の匂いと、あたたかな日差しが

心地よかった。



ゆるやかな風が、前髪を揺らす。






そのとき、



目の前に男の子がいることに気がついた。





知らない男の子。









「あなたは･･･誰？」







宮「んー、名前はいちようあるんだけどー

番号で普段呼ばれてるしなぁ



あ、や、でもAちゃん人間だし

人間の方の名前言っとくね！




俺は宮近海斗！」







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