Four＿Help me ページ8
男はちっ、と舌打ちをした。
「その子を返して。喧嘩がしたいんなら人質なんて使わずにさ、自力で来なよ？」
「いちいちムカつくんだよ！」
男が私を投げ捨ててカルマくんの方へ走り出す。
カルマくんに殴りかかるけれど、カルマくんはそれをものともせずに避ける。
今までに見たことない顔で、相手の男を殴った。
『カルマくん、気絶…してるよ』
男が倒れても、殴ることをやめない。
顔には、簡単に消えそうにないアザや傷が残ってしまいそうだった。
でも、カルマくんはそんなことお構い無しだ。
寧ろ、だんだん殴る拳に力が籠っていくような気さえする。
そんなカルマくんが、少し怖くなった。
でもカルマくんは、私のために、ここまでしてくれるんだ。
なんていい人なんだろう。
なんて素敵な人なんだろう。
彼はとても徳の高い人格者であると思う。
「なんで、もっと早く言わなかったの」
殴っていた男を捨てるように地面に放ると、カルマくんは視線をこちらへ向けた。
眼力だけで、人を殺してしまえそうだ。
『ご、ごめん。…カルマくんにもし…も…んっ』
ゆっくりと歩み寄ってきたカルマくんに、口付けを落とされた。
カルマくん、なんて甘いキスをするんだろう。
さっきまでのつんざくような強い瞳が、一変してどこか穏やかに、静かになっていた。
しかし、それが穏やかとか、静かという表現の似合わないものであることに、少し間をおいて気付いたのだ。
とても、不安げな瞳だった。
今にも泣き出しそうな、弱い瞳。
『カル…マ…くん…？』
「ほんとバカじゃないの。ちゃんと頼ってよ」
声も、心なしか震えているようだった。
私はこんな状況下でカルマくんを頼ることを、躊躇した。
何故なら、彼に危害が及ぶと思ったからだ。
けれど彼は、それが気に食わなかったらしい。
男というのは頼られたい生き物だと、誰かから聞いたような気もする。
悔しかったのかもしれない、カルマくんは。
電話をする機会を与えられていたにも関わらず、直ぐに助けを求められなかったことが。
「絶対に、お前だけは失いたくないから」
�爐舛磴鵑伐兇鮓討鵑如���
.
Four＿Help me
(Next time, I'll ask you to help me.)
(But I hope there isn't next.)
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さくら(プロフ) - え、徳島なんですか！私も徳島出身なんですよ！ (2018年7月15日 6時) (
レス) id: 32f861f453 (このIDを非表示/違反報告)
あずみ(プロフ) - そらる大好き結衣。サンさん» ありがとうございます！題名気に入ってます。笑 (2018年5月25日 16時) (レス) id: 2b331bc7c5 (このIDを非表示/違反報告)
そらる大好き結衣。サン - 感動…！！！泣いちゃいました。笑 最高です！ (2018年5月25日 12時) (レス) id: 220185e22c (このIDを非表示/違反報告)
あずみ(プロフ) - そらる大好き結衣。サンさん» 了解です、ご期待に添えるよう頑張ります。笑 いやいや、東京から見たって都会ですよ！笑 私も徳島けっこう好きです！ (2018年5月24日 16時) (レス) id: 2b331bc7c5 (このIDを非表示/違反報告)
そらる大好き結衣。サン - あーーー。本気で！あずみさんの作品大好きやから、どうなるんか楽しみにしてます！それと、兵庫って、中途半端じゃないですか？笑東京から見たら田舎で、それこそ徳島から見たら都会。俺田舎好きですよーー！近くに山とか川とか…めっちゃ憧れます！ (2018年5月24日 16時) (レス) id: 17db40430b (このIDを非表示/違反報告)
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