阿部ちゃん短編集

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少し歩くと、前にあやと照の姿…

あやの手にはノートは無くて、全て照が持ってた。

後ろから見る、2人は楽しそうで…

俺って、あやに必要なのかな？って思ってしまった。


あやにとって、ふっかも照も大事な友達なのは俺も知ってる。

だけど…なんか凄く悔しく感じた。




そして昼休み…

あやの後ろの席であるふっかと机をつなげて、弁当を広げ始めるあや。

お昼はいつも、あや、俺、ふっか、照の四人で食べるのがお決まりみたいになってた。

だからいつもみたいに、俺も弁当を持って2人の席に向かう。

『亮平、遅いよ』
阿「ごめん、ごめんｗ少し考え事しちゃって…」
『勉強の事？あ、聞いてよ。さっきふっかがさぁ…』

そう言うあやを後ろから抱きしめる。

『えっ、ちょっ…』
阿「あや、2人と仲良くしすぎ。特にふっか」
『えっ、そんなつもり…』
阿「二人に話すの禁止」

そう言いながら、2人を見ると、2人は笑いをこらえてた

阿「何？」
深「いやｗ阿部も嫉妬するんだって思ってｗ」
岩「いや、こいつヤバいよｗ今日グループ作ったときチラッと見たんだけどさ、ふっかの事殴るんじゃないかって感じで見てたよｗ」
阿「嫉妬するわ。あんだけ仲良さそうだったら。俺の彼女に話しかけんな」

俺はそう言って、あやを抱きしめる力を強くする。

岩「阿部、もうあやの事離してやれ」
阿「何で」
岩「照れまくってる」

そう言われ、あやを見ると耳まで真っ赤にしてうつむいている。

深「俺らは別に何も思わないけど、他の男が見たら惚れるかもよ？」
『…ちょっ、何も思わないって軽く傷つく…』
深「ははｗごめんｗ」

俺はあやを離して、そのまま席に座る。

『亮平が学校で、男っぽいことするなんて聞いてない…』
阿「うん、言ってないもん。でも、それだけ俺はあやの事、好きだもん」

そう言うと、また顔を赤くするあや

岩「もう、やめてやれ。あやが逆に可哀そうだ」
『照、ありがと…』

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