【アイナナ】可愛い路線で売ってます【男主】

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精一杯、なんとか笑顔を作り、言った。









『すみません。そういうことは事務所にお願いします』

「一言でも良いんで！！こけら落としを行うグループについてどう思いますか！」









勘弁してくれ。


大体、俺こけら落としに関係ないし……。









『素晴らしい先輩だと思っています！TRIGGERさんとは共演をしてことがないので、1度お話できたらな、と思っています』

「Re:valeはゼロのカバー、IDOLiSH7は桜春樹の歌を歌うことでゼロのイメージを悪くしているかと思いますが、Aさんはどのように思いますか？」









知らないし、関係ないし、本当に迷惑なんだが。


ていうか、そういう質問は本人にして欲しい。

でも、ここで無言で去るのもいけないだろうし……。









『ゼロさんの歌を歌うだけで、イメージは悪くなるのでしょうか。自分は無知なので、そういうことは存じないので、お答えして欲しいです』

「ゼロのファンはよく思っていないです！！ゼロの領域を侵さない方がいいとAさんも思いますよね？」









いや、だから知らないわ。


本当に、何度も言うが俺はこけら落としにもゼロにも関係ないのに、どうしてこんな質問に答えないといけないのか。









『分かりません。しかし、IDOLiSH7さんやRe:valeさんとは仕事をしたことがありますが、素晴らしいパフォーマンスでした

TRIGGERさんは共演はしたことありませんが、テレビの中ではとても輝いて見えました』









反感を喰らわないように、今の俺のイメージも、三つのグループのイメージも、壊れないように。









『あの大物のゼロさんの曲を歌うことや桜春樹さんの歌を歌うことなんて、凄い度胸が必要だと思います。でも、Re:valeさんと、IDOLiSH7さんは決めたんですよ』


「そう、ですが！！」


『TRIGGERさんも貴女方のような、報道陣に質問されていたのを一度見ました。そんな大変な中頑張っている先輩方の姿を俺は凄いと思います！俺だったら、勇気が無くて多分挑戦も出来ないと思います！！』









やばい。笑顔が辛い。

ちょっと、報道陣に腹が立ってやばい顔になりそう……。









『皆さんも、そんな頑張っている先輩方を応援して欲しいと思います。頑張っていて、挑戦しようとしている人達を俺は否定したくないです。ですので、こけら落とし、楽しみにしています』









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