【アイナナ】可愛い路線で売ってます【男主】

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『あけぼのテレビ開局50年パーティーですか……』









社長に突如言われる。


色んな大物芸能人が来るため、ちゃんとした格好をして言葉遣いにも気をつけないといけない。

面倒臭いな……。でも、星影芸能は一応大きな事務所だし、気を締めていかないと。









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「おーい、A！！」

『……お久しぶりです！』









いや、なんでそんな馴れ馴れしく話しかけてくるのか。


普通はこんなパーティーではもっとお淑やかに上品な感じで居ないといけないって聞いたんだけど。









『IDOLiSH7やTRIGGERの方々もおいでになられていたんですね！ケーキを食べていらっしゃるのでしょうか？』

「うん！今、天に…九条さんが好きそうなケーキを取ってきたんだけど、Aくんも食べる？」

『良いんですか？ありがとうございます！！』









パーティーだからなんだかもっと緊張感を持たなくてはいけない感じがあったんだけど、もっとアイドルはフレンドリーな方がいいのか？



……よく分からないな。

やっぱりまだ俺は新人だ。



すると、百さんと三月さんが肩を組みながら仲良くしている様子を見て、陸さんが言った。









「すごい仲いいですね！？どうしたんです？」

「百さんの芸能界運動部に入れてもらって、その中で、アイドル男子チーム作ったんだ！お互いの友達呼んでスポーツしてんの！」









そんな芸能界運動部なんかあったのか。



……俺はだめだな。



運動は成績的に良い方だけど、プライベートにそんなワイワイと騒ぐなんて出来ない。


あと、うちの事務所は結構他事務所との関わりを嫌っている。自分の事務所との馴れ合いはいいのに。






すると、その運動部とやらの話で盛り上がっている中、百さんが俺に話を振ってきた。









「三月とAでＣＭの収録もしたよね！あっ、Aも運動部入る？若い友達とか多いでしょ！！」

『あはは、機会があれば』









流石に大先輩のお願いだとしても難しいなぁ……。



すると、マネージャーが後ろから俺の肩を軽く叩き、視線でどこかのお偉いさんを見つめた。

ちょうど、大和さんも抜けたし良いタイミングだ。









『ああ……すみません。まだ皆さんとお話したいのは山々ですが、他の方との挨拶に向かわなくてはいけませんので、ここで失礼させていただきます』

「ああ、いいよ。こっちこそ忙しい中引き止めてごめんね」









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