【アイナナ】可愛い路線で売ってます【男主】

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久しぶりに学校に行くと、周りに人が来て囲んできた。

結構、クラスメイトとは親しくしてきたけど他クラスの奴もなんか馴れ馴れしく話しかけてきた。


人気者ってこんな感じなんだな。凄い。









「ねえねえ、写真とか撮ろうよ」

「私、サイン貰いたい！」

『……えっと、事務所からそういうのは禁止されてるからごめんね』









そう言うと目の前の女の子達はショックを受けていた。まあ、でも初めてこの子達見たし……。


ていうか、俺の事務所って結構厳しいな。
色々決められてるから面倒臭い。もう家族かよってくらいルールが細かい。








そして、昼。


更に女子の歓声が響いた。









「ねーえー、Aっちっている？」

「えっ、よ、四葉先輩！？」
「ほ、本物！！」









……もしかして、俺のこと読んだ？


ちょっと待ってくれ。学校ではオフモードでいたいのに。可愛い系とか今出来ないんだけど！

それなのに、周りにもう見られてしまったため、行くしかない。









「いましたね。Aさん少しこちらに来てくださってもよろしいでしょうか」

『は、はい……』









一織さんに言われ、笑顔を作りクラスの外に出る。

今、昼飯食べてるところだったんだけどな。仕方ない、先輩だし。



すると、「弁当も一緒に」と言われたため、持ちながら屋上まで彼らに付いて行った。









『ところで、何か用ですか？わざわざ呼び出して』

「んー？俺らの、MEZZO"の主演ドラマにA出るんだろ？」

『ああ、はい！主題歌もMEZZO"さんのあの「恋のかけら」ですよね。あの曲、とても綺麗で好きです！！』









モブキャラでちょこっとしか出ない役なんだけどな。


ドラマなんてしたことないから、絶対演技下手だと思う。心配だな……。









「そーそー。だから、仲良くなった方がいいじゃん？一緒にご飯食べよ」

『はい、ぜひ！』









にこりと笑うと、環さんもにひひと笑った。


IDOLiSH7の人達は本当に優しい人ばかり。

でも、一織さんって可愛い系嫌いだから可愛い系で売ってる俺といて嫌じゃないのか？
なんか、申し訳ない……。


俺もやりたくてこのキャラしていないんだけど、わざわざ相手の嫌がることをするなんて悪いな……。








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